流されない生き方をするなら、次の状況に注意してください。
「精神・肉体の疲労をかえりみず、休まず一心に仕事をする」という状況です。
一言で言えば「全力で走り続ける」です。
もちろん全力になることが悪いわけではありません。
大切な試験前や試合前など、勝負所では根を詰めることも大切です。
最大のパワーと集中力を発揮できるでしょう。
大変な課題があっても、全力を出せば底力を発揮でき、うまく乗り越えられるでしょう。
たとえ失敗しても、全力になっていれば「やるだけのことはやった」と思えるので、悔いが残りません。
では、なにがよくないのか。
注意したいのは「全力で走ること」ではなく「全力で走り続けること」です。
人はロボットではありません。
休みなく全力で仕事を続けるにも限界があります。
禁欲的な生活ばかりでは身が持ちません。
疲労とストレスがたまる一方です。
次第に余裕がなくなって、肉体的にも精神的にもいっぱいいっぱいの状況になってくるでしょう。
だんだん頭がぼうっとしてきて、感情も乱れてきます。
思考や感情が不安定になると、正常な判断をしようにも難しくなります。
自分が自分でなくなってしまい、流されやすい状態になります。
全力で走り続けていると、いつかどこかで燃え尽きてしまいます。
全力で走っているときは前しか見ていないため、周りを冷静に見ることができません。
注意の看板があっても、見逃してしまうでしょう。
軌道がそれてきても、気づかないまま進んでしまうでしょう。
流されていても、流されたことにすら気づけなくなります。
時には根を詰めることも大切ですが、落とし穴があることも知ってください。
全力で走り続けることは、現実的ではありません。
良かれと思って全力で走り続けていると「こんなはずではなかった」という状況をもたらすでしょう。
適度に休憩を入れることです。
集中する時間はあってもいいですが、適度に休憩を入れましょう。
休憩することで心に余裕が生まれます。
緊張から解放されることで、本来の視野・本来の思考を取り戻せます。
短い休憩でもいい。
たった10分の休憩でも違います。
ひたすらぼうっとすることも素晴らしい休憩です。
わずかな休憩が心身を癒して、仕事の効率を高めます。
小まめに休憩を入れれば、注意の看板にも気づけます。
軌道がそれていれば、早く気づけるので、軌道修正もスムーズになるでしょう。
状況が許されるなら、長期の休暇を取ってバカンスに出かけるのもおすすめです。
仕事を忘れる時間を作ろうではありませんか。
仕事を忘れる時間を作ることで、いい意味で「現実逃避」ができるでしょう。
日常のストレスやプレッシャーから解放され、素晴らしい気分転換になるでしょう。
バカンスを楽しんで、しっかり休養を取った後は、再び仕事に打ち込めるはずです。
休憩が「着想」につながることも少なくありません。
ほっとする時間を作ることで、緊張から解放されます。
リラックスして緊張から解放された瞬間、頭の中で不思議な化学反応が起こり、ひらめきが生まれることがあります。
1つのアイデアが、ダイヤモンド級の価値に匹敵することも少なくありません。
仕事にブレイクスルーをもたらして、飛躍につながる可能性があります。
休憩の時間は「回復の時間」であると同時に「我を取り戻す時間」でもあります。
全力で走り続けるのではありません。
適度に休憩を入れながら、マイペースで走り続けましょう。
休むことも仕事の一環です。