流されない生き方では「抽象的な言葉遣い」に注意してください。
抽象的な言葉や表現を使っていませんか。
抽象的な言葉遣いが口癖になっている人もいるでしょう。
「少し」
「ちょっと」
「ぼちぼち」
「まあまあ」
「それなりに」
言葉遣いは、意味の範囲が広くて言いやすいものです。
遠回りに表現するのが好きという人もいるでしょう。
「わかりにくい言い方のほうが知性的に聞こえる」と考え、わざとそうしている人もいるかもしれません。
もちろん好みがあるのは結構ですが、普段のコミュニケーションでは、抽象的な言葉遣いに注意することです。
多用していると、はっきり意味を伝えられません。
「主体性がない」と判断され、流される原因になります。
「少々お時間をいただいてもよろしいでしょうか」という言い方をする人がいます。
「少々」というのは人によって異なります。
1分かもしれません。
10分かもしれません。
曖昧な表現をすると、相手を困惑させるでしょう。
行きたい旅行先を聞かれたとき「芸術的なところ」という答え方では相手を困らせるでしょう。
芸術的なところは世界中に存在しています。
芸術的といっても、建物・美術・大自然などさまざまあります。
仕事を依頼されたとき「時間があるときにやります」という言い方はよくありません。
仕事がいつ完了するのか予想できません。
忙しくて時間がないときは、いつまでも取りかからないことを意味します。
聞き方によっては仕事を嫌がっているように聞こえるでしょう。
相手から「仕事をやりたくないのだな」と不本意な誤解を招くことになりかねません。
抽象的な言葉遣いは、誤解を招くもとです。
きちんと相手に伝わりません。
自分の考えを持っていても「持っていない」と誤解されるでしょう。
相手は「何を言いたいのかわからない」と困惑するでしょう。
曖昧な言葉遣いをしていると、コミュニケーションが抽象的になります。
「わかりにくい」「回りくどい」「うっとうしい」と思われることもあります。
相手からつけ込まれ、流されやすくなります。
流されない生き方を「具体的な言葉遣い」を心がけましょう。
具体的であればあるほどいい。
具体的な言葉遣いをすることで、意味がはっきり伝わります。
自分の意思を明確に表現できます。
具体的に答えるほうが「やる気」「積極性」も伝わります。
相手に話しかけるとき「少々お時間をいただいてもよろしいでしょうか」と抽象的な話し方はしません。
「ご相談があるのですが、5分ほどよろしいでしょうか」と具体的に伝えましょう。
行きたい旅行先を伝えるとき「文化的なところ」と抽象的には答えます。
「イタリアに行きたい」あるいは「イタリア・フィレンツェに行きたい」と具体的に答えましょう。
仕事を依頼されたとき「時間があるときにやります」という抽象的な言い方は避けます。
「今すぐ取りかかります」「明日15時までに終わらせます」「今週中に完了させます」と具体的な答え方のほうが喜ばれます。
具体的に伝えることで、はっきり意味が伝わります。
相手から「なるほど」「そういうことなのだね」とすぐ納得してもらえるでしょう。
コミュニケーションがスムーズになり、流されることもなくなります。