あなたは、靴下の取り換える時期をどうしていますか。
穴が開いてからですか。
それとも穴が開く前ですか。
穴が開いても、ほったらかすタイプですか。
靴下を取り換える時期は、はっきり決められているわけではありません。
なかなか取り換える時期が微妙です。
靴下の取り換える時期は、その人が普段から意識している心の内側が表れています。
靴下の穴が開いてから取り変えようとする人は「問題が起こってから行動しよう」と考えている人です。
日常でも、トラブルが起こって、初めて対処しようとします。
予防策を前もってチェックする意識が薄い。
靴下に穴が開いてから取り換えようとする人は「予防」ということを考えていません。
トラブルが起こってから、初めて行動するため、慌てることになり、もちろん信用も失います。
問題が起こってからでは、遅いのです。
靴下に穴が開く前には、必ず予兆があります。
底が薄くなって、足の裏が透けて見える状態になれば「そろそろ破れそうだな」ということが、見てわかります。
予防ができる人は、この「破れそうだな」という時期に取り換えます。
決して破れて穴が開いてからではありません。
そうなってからでは、遅いことを知っているのです。
トラブルは、起こってから対処するのではなく、未然に防ぐものです。
「もったいないなあ。まだ使えるではないか」と思っている人は、自分でトラブルを引き寄せています。
もったいないと言っているからどんどん問題が大きくなり、自分で不幸を呼び寄せることになるのです。
「たかが、靴下じゃないか」
そう思っていませんか。
たかが靴下ほど、どうでもよく、行き届きにくいところはありません。
どうでもいいところで、気を抜いてしまいがちなところです。
だからこそ、はっきり心の内側が見えてくるところでもあるのです。
靴下ほど、その人の「心がけ」が見えてくる場所はありません。
昔から「足元に品性が表れる」といいます。
誰もが目につく顔のお化粧、髪型、洋服やズボンは、手入れができて当然です。
よく行き届きますから、誰もが一生懸命にお手入れします。
しかし、足元は、なかなか行き届かないものです。
靴下だけでなく、靴のお手入れ、足組みの状態、ガニ股など、足にまつわる話はたくさんあります。
そんな誰もがなかなか行き届かない足元にこそ、その人の本当の品性が表れるのです。