執筆者:水口貴博

生活を豊かにする30のマナー

23

食事の取り分けをしない人は、実は甘えん坊だった。

食事の取り分けをしない人は、実は甘えん坊だった。 | 生活を豊かにする30のマナー

偉そうにしている人は、料理の取り分けをしません。

ほかの人に、取り分けをさせます。

自分で取り分けることは、プライドに傷がつくと思っているのです。

偉い人に見せるために、自分が取り分けなどしては、かっこがつかないと思っています。

しかし、こういう態度こそ、本当にかっこ悪い。

偉そうにしてプライドを大切にしすぎると、往々にしてサービスをする側ではなく、受ける側に回ってしまいがちです。

それはズボンをはかせてもらう子どもと同じなのです。

子どもがズボンをはかせてもらうのは、自分ではくことができないからではなく、お母さんに甘えているからです。

子どもが求めているのは、偉そうにズボンをはかせてもらうことではありません。

はかせてもらうことで愛と接触できることを期待しているからです。

お母さんに甘えて、自分を大切にしてもらいたいから、はかせてもらおうとするのです。

偉そうにする人も、実はこれと同じです。

料理の取り分けくらい、誰でもできることです。

大人でなくても、子どもでも十分にできます。

しかし、それをしようとしないオヤジは、自分でもできるけれど、してもらうことで、愛を感じたいと思っているからです。

気を使ってもらいたい、大切にされたいと甘えている姿にすぎないのです。

大人になるにつれて、偉そうにしている人は甘えん坊になって子どもへと逆行している状態です。

「プライドを大切にしている」と言葉では言いながら「実は面倒を見てもらいたい、気を使ってもらいたい」と甘えているのです。

本当にかっこいい人は、自分のことを自分でするだけでなく、相手のために行動します。

料理の取り分けをしてもらうのではなく、取り分ける側に回ります。

面倒を見てもらう側から、面倒を見る側に回ることで、初めて大人になるのです。

サービス精神のある人は、かっこつけず、出てきた料理を相手のために取り分けます。

男性でも女性でも、この心がけは大切なポイントです。

偉そうにふんぞり返っている人は、偉い人ではなく、実は子どもだったのです。

生活を豊かにするマナー(23)
  • 料理を取り分ける側に、回る。
相手のために行動することを、難しく考えすぎない。

生活を豊かにする30のマナー

  1. マナーは、自分のため、相手のため、文化を楽しむためにある。
  2. 洗面台を濡らしたままで、トイレから出ない。
  3. 偉そうな人は、エレベーターのボタンを押さない。
  4. 平気で人の服の上に、座らないよう気をつけよう。
  5. 足を組むとだらけてしまう。
    食事中の足組みはしない。
  6. 年齢を聞くと、せっかくの出会いが台無しになる。
  7. 靴下は、穴が開いてからでは遅い。
    あく前に、取り換えること。
  8. 腕組みをやめるだけで、あなたの印象がよくなる。
  9. 両腕を広げて話をしている姿は「肯定」「受け入れ」のサイン。
  10. 名残惜しさは、振り返ることで表現できる。
  11. 靴下が下がっている人は、品も下がる。
  12. 後ろにも注意できる人は、素晴らしい。
  13. ガムを噛むときは、くちゃくちゃではなく、もぐもぐ。
  14. ズボンのポケット、はみ出ているとかっこ悪い。
  15. あなたの口元「へ」の字になっていませんか。
  16. 騒ぎやすくなる団体のときは、声の大きさに注意。
  17. 挨拶は、テンションを上げるための準備体操。
  18. 「要するに」ではなく「たとえば」を使って、話をしよう。
  19. 「実は私も、こういう経験がある」
  20. 他人に言いたい言葉は、まず自分に言い聞かせよう。
  21. 相手の荷物から先に運ぼう。
  22. 食事中は、お手洗いにいかない。
  23. 食事の取り分けをしない人は、実は甘えん坊だった。
  24. 相手のために行動することを、難しく考えすぎない。
  25. 明るい表情は、お守りの役目を果たす。
  26. 長話をして、できたての料理を冷まさせていませんか。
  27. ネクタイを緩めて、かっこいいと勘違いしない。
  28. 言葉を曖昧にする癖をやめよう。
  29. 知ったかぶりをやめると、友人が増える。
  30. 逆から見る習慣は、あなたに大きな恩恵をもたらす。

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