執筆者:水口貴博

生活を豊かにする30のマナー

18

「要するに」ではなく「たとえば」を使って、話をしよう。

「要するに」ではなく「たとえば」を使って、話をしよう。 | 生活を豊かにする30のマナー

「要するに」という言葉は、話をまとめるときに使う言葉です。

会議のような話し合いをまとめる席では使ってもいいでしょう。

しかし、これを、いつも日常から使っていると「軽くしか話を聞いてくれない人」と思われるようになります。

「要するに」を使ってしまうと、そこで話が終わってしまうからです。

「要するに、こういうことでしょ」

「こう言いたいんでしょ」

「つまり、こういうことだ」

熱く語っていることも、一言でまとめられると「今まで一生懸命に話していたことは、なんだったんだ」と思い、冷たく感じます。

もちろん相手に失礼な態度です。

こういうときには、できるかぎり「たとえば」を使って、話をしましょう。

「たとえば」を使うと具体的になり、わかりやすい話となります。

「たとえば、こういうときには、こうすればいい」

「たとえば、こういうふうに使えばいい」

例えを使って話をすると、理解がしやすくなり、面白く感じてくれます。

私は、文章を書くときには、できるかぎり「たとえば」を使って話をするように心がけています。

たとえのない話は、冷たく淡々として、面白くありません。

たとえば次のうち、あなたはどちらに温かい印象を受けますか。

どちらも挨拶を勧める言葉ですが、ささいな違いによって受け方が大きく変わります。

「要するに、挨拶さえすればいい」

「たとえば、私は先日、泣いている人に挨拶をした。少し明るくなってくれた」

前者は、説明書のように淡々と要点を述べています。

間違ってはいませんが、冷たくて大きく印象に残りません。

学校の優等生のように、正しいことを言ってはいるけれど、面白くない状態です。

後者は、著者の体験を交えて話をしているためイメージがしやすく、温かい印象を受けます。

口だけの話は面白さに欠けますが、自分の実体験を話してくれると、印象に深く残ります。

生活を豊かにするマナー(18)
  • 「要するに」ではなく「たとえば」を使って、話をする。
「実は私も、こういう経験がある」

生活を豊かにする30のマナー

  1. マナーは、自分のため、相手のため、文化を楽しむためにある。
  2. 洗面台を濡らしたままで、トイレから出ない。
  3. 偉そうな人は、エレベーターのボタンを押さない。
  4. 平気で人の服の上に、座らないよう気をつけよう。
  5. 足を組むとだらけてしまう。
    食事中の足組みはしない。
  6. 年齢を聞くと、せっかくの出会いが台無しになる。
  7. 靴下は、穴が開いてからでは遅い。
    あく前に、取り換えること。
  8. 腕組みをやめるだけで、あなたの印象がよくなる。
  9. 両腕を広げて話をしている姿は「肯定」「受け入れ」のサイン。
  10. 名残惜しさは、振り返ることで表現できる。
  11. 靴下が下がっている人は、品も下がる。
  12. 後ろにも注意できる人は、素晴らしい。
  13. ガムを噛むときは、くちゃくちゃではなく、もぐもぐ。
  14. ズボンのポケット、はみ出ているとかっこ悪い。
  15. あなたの口元「へ」の字になっていませんか。
  16. 騒ぎやすくなる団体のときは、声の大きさに注意。
  17. 挨拶は、テンションを上げるための準備体操。
  18. 「要するに」ではなく「たとえば」を使って、話をしよう。
  19. 「実は私も、こういう経験がある」
  20. 他人に言いたい言葉は、まず自分に言い聞かせよう。
  21. 相手の荷物から先に運ぼう。
  22. 食事中は、お手洗いにいかない。
  23. 食事の取り分けをしない人は、実は甘えん坊だった。
  24. 相手のために行動することを、難しく考えすぎない。
  25. 明るい表情は、お守りの役目を果たす。
  26. 長話をして、できたての料理を冷まさせていませんか。
  27. ネクタイを緩めて、かっこいいと勘違いしない。
  28. 言葉を曖昧にする癖をやめよう。
  29. 知ったかぶりをやめると、友人が増える。
  30. 逆から見る習慣は、あなたに大きな恩恵をもたらす。

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