型とは何か。
型とは、規範となる方式のことをいいます。
型といえば、武道・芸能・スポーツなどの分野で使われますが、その限りではありません。
仕事でも、型が存在しています。
仕事の進め方、会議の進め方、プレゼンの進め方。
至るところに型があり、型を学ぶことが必要になるでしょう。
新人や新入社員は、まず型を学ぶことから始めることになるでしょう。
ところが、型と聞いた瞬間、けげんな顔をする人がいます。
「型を学ぶなんてダサい」
「型は平凡でつまらない」
「いちいち型を学ぶなんて面倒くさい」
「型なんて気にせず、自分なりの方法で取り組みたい」
中にはあえて最初から型破りな方法で進めたがる人もいるでしょう。
型は「単調」「平凡」「古くさい」といった印象があるのも事実。
しかし、型を侮ってはいけません。
型とは、先人による血と汗と涙の結晶です。
先人がトライ&エラーを繰り返した結果、行き着いた最終形です。
型が生まれるまでには長い歴史があり、先人による多大な苦労と努力が伴っています。
どんな型にも、大きな実績があります。
少なくとも型に従って仕事をすれば、失敗をすることはありません。
頭を使わなくても、とにかく型に従って仕事をすれば、一定の結果が出せるようになっています。
型を学ぶからこそ、応用を行うこともできるようになります。
「型にはまらない方法でやりたい」
そう主張する人もいるでしょう。
型を習得したうえで型を破るならいいですが、そうでないならやめておくのが得策です。
型が身についていないということは、基本が身についていないということ。
基本が身についていないということは、普通のことすらできないということです。
普通のことができない人が、どうやって素晴らしい結果を出せるのでしょう。
型を身につけないで結果を出せるのは、一部の天才だけです。
自分は凡人という自覚があるなら、素直に型を学ぶことから入り、きちんと型に従うのが得策です。
型を学ぶことで、最短で成長することができます。
多くの失敗を避けることができて、時間の無駄も減らせます。
自分の個性を大切にしたい人もいるでしょう。
もちろん個性も大切ですが、型はそれ以上に大切です。
型は、基本だからです。
自分の個性を大切にしたい人もいるでしょうが、それは型を身につけた後の話です。
いったん個性は封印して、愚直に型を学ぶことです。
型にはまらない方法でやりたいなら、しっかり型を学んだ後にすることです。
型すら身についていない人が、個性を発揮しようとしたところで、ろくなことになりません。
型を無視していきなり取り組むと、失敗と後悔の連続になり、仕事が遠回りになるでしょう。
個性を主張するのは、型を身につけてからにしましょう。
最初から型の理由について考えないことです。
型の理由は、後で考えればいいことです。
「なぜこの型なのか」
「どんな意味があるのか」
型が型である理由は、最初はわからず、後からわかるようになっています。
ある程度成長できたとき「そういう意味があったのか!」と気づけます。
古くさく思えても、深みがあることを理解できるはずです。
初心者であれば、つべこべ言わず、型を学ぶことから入りましょう。
自分は凡人という自覚があるなら、なおさら最初は愚直に型を学ぶのが正解です。
型を学ぶことで、多くの時間を節約できるのです。