自分の時間を増やしたいなら、口癖にしたい言葉あります。
「ついでに何かありませんか」です。
「ついでに何かありませんか」という口癖のある人は、どんどん自分の時間が増えるでしょう。
「ついで」という言葉は、あることを行うとき、一緒に別のことを行うときに使われます。
たとえば、買い物に出かける際、周りの人に「ついでに何かありませんか」と聞きます。
「それならついでにこれも買ってきてほしい」と頼まれることがあるでしょう。
「ついでに何かありませんか」と言えば、余計な仕事が増え、かえって自分の時間が減りそうに思えます。
しかし、ここに大きな勘違いがあります。
なぜ「ついでに何かありませんか」と言う人は、時間が増えるのか。
それは、近い将来「ついでに何かありませんか」と言われる立場になるからです。
「ついでに何かありませんか」と言う人は、その親切心が相手に伝わります。
周りの人を優しい気持ちにさせて、恩返しをしたい気持ちが強くなる。
「助ける人は、助けられるようになる」というのが、人間関係の法則です。
「いつも仕事を引き受けてもらっているから、今度は私が引き受けよう」と思われることになるでしょう。
すると今度は、周りの人から「ついでに何かありませんか」と言われる立場になります。
自分がするはずだった仕事を、他人にお願いすることができるようになります。
この状況を客観的に見てください。
自分が「ついでの仕事」を引き受けるときは、あくまでついでに行うことなので、さほど時間はかかりません。
わずかに手間暇は増えるものの、大きな仕事ではないでしょう。
一方、誰かに自分の仕事をついでにお願いできると、自分の時間を大きく節約できます。
移動が伴う面倒な仕事を、まるごと人にお願いできるようになるからです。
総合的に見ると、失う時間より得られる時間のほうが大きくなっています。
結果として、自分の時間が増えることになるのです。
「余計な仕事が増えて、時間が奪われる」と考えるのは、誤解です。
それは短期的にしか考えていないから、そう感じるだけです。
長期的に考えると「ついでに何かありませんか」と言う人は、助けられる機会が増えるため、自分の時間が増えることになります。
私たちは人間関係の中で生きています。
周りの人との協力を得ることで、どんどん時間を短縮することができます。
自分の時間を増やしたいなら「ついでに何かありませんか」と言う人になりましょう。