仕事の期日が迫っているとき、ふと思うことがあります。
「間に合わない」です。
「大変だ。もう時間がない。もう間に合わない!」
焦りながら弱音を吐いてしまうことでしょう。
時間が足りなければ「間に合わない」と思うのも当然に思えます。
しかし、安易な気持ちで「間に合わない」と思うのはよくありません。
そもそも「間に合わない」というフレーズは、諦めが前提になっています。
諦めた状態で、どう頑張れるのでしょう。
最初から否定的に考えていて、間に合うような努力を放棄しています。
アクセルを踏むどころか、ブレーキを踏むことになります。
「間に合わない」と思った瞬間から、脱力感と倦怠感に包まれる。
それ以上努力することをやめてしまいます。
「間に合わない」というセリフは「時間がないから、できなくてもよい」という言い訳にも聞こえます。
普段から「間に合わない、間に合わない」と言っている人は、努力を放棄する癖がつき、怠け心が加速するのです。
ここであなたに身につけてもらいたい、パワーフレーズがあります。
「間に合わせる」です。
「間に合わない」と思いそうになっても、手前でぐっとこらえて「間に合わせる」と言い換えてください。
「間に合わせる」というフレーズは、可能性に挑戦する言葉です。
まだギブアップしていなくて、希望と信じています。
「間に合わせる」と思っていると、何だか本当にできそうな気がしてきます。
心がポジティブの方向に向いて、じわじわやる気が出てくるのです。
「間に合わせる」と思うから、その実現に向けて、努力をしようとします。
ポジティブに考えるから、失いかけたやる気が再び出てきます。
間に合うかどうかわからなくても、まず「間に合わせる」と考え、可能性を信じることです。
可能性を信じるのは、あなた次第です。
たとえ「どう考えても間に合わない」と思う状況でも「間に合わせる」と考える価値はあります。
1パーセントでも可能性があれば「不可能」とは言えないはずです。
ない知恵を振り絞って、達成できる手段と考えることです。
頭をひねることで、常識を突き破り、想像力が爆発して、普段なら思いつかない知恵が思い浮かびます。
人に手伝ってもらったり専門家を頼ったり道具の力を借りたりすれば、可能性が出てくるでしょう。
文明の利器も大いに活用すべきです。
あらゆる手段を尽くせば、可能と実現の光が見えてくるはずです。
たとえ周りから「間に合わないよ」と冷たいことを言われても「間に合わせる」と言い返しましょう。
「間に合わせる」と思うから、潜在的な力が引き出され、底力を発揮できるのです。