叱りたいことが、複数あるときがあります。
指摘が1つだけならいいですが、複数見つかる場合があります。
気になった点がいくつかあるとき、同時にいくつも伝えようとするとうまくいきません。
叱られるのは誰でも嫌です。
1つ叱られるだけで萎縮してしまうのに、さらにいくつも指摘されることがあれば、なおさら受け入れにくくなります。
一度にすべてを伝えようとすると、相手の頭がパンクしてしまう。
しかも、いくつもあるとどうしても話が長くなりがちです。
「あれもダメ。それもダメ。そういえばこれもダメ」
叱られる側は「いくつあるんだよ」と思います。
いつまで続くのかわからない説教に不安になります。
何かいい方法はないのでしょうか。
考えられる方法としては「最初に指摘の数を宣言すること」です。
話の始めに「3つ指摘ポイントはあります」と言っておけばいい。
叱られる側は「指摘が3カ所あるのだな」と、受け入れる準備ができます。
数がわかるだけでも全然違います。
指摘が3つあることがわかれば、3つ分を受け入れる体制を整えます。
できるかぎり1つの指摘を短くしましょう。
いくら指摘の数を伝えたとしても、全体的にくどくど長くなりすぎては、叱られる側も疲れます。
できるだけ短く、かつすっきり相手に伝えるのがいいのです。