執筆者:水口貴博

部下を叱る30の方法

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肯定から始まると、後に続く言葉も受け入れやすくなる。

肯定から始まると、後に続く言葉も受け入れやすくなる。 | 部下を叱る30の方法

いきなり頭ごなしに叱られると、誰でも頭にきます。

初めが「否定」から始まっています。

耳をふさぎたくなるような否定から始まるので、後に続く言葉も、受け入れにくくなります。

「叱る」という特質上、否定から始まるため、なかなか難しい問題ですね。

1つ賢い方法があります。

叱る前に、まず褒めることから始めればいい。

初めが「肯定」から始まっています。

誰でも自分を認めてくれる人の言葉は嬉しくなり、その後の言葉も聞きたくなります。

肯定から始まるので、後に続く言葉も受け入れやすくなります。

この方法を使った上手な叱り方は「褒める・叱る・褒める」のサンドイッチです。

最初に褒めてから叱り、また最後に褒めることを実践すれば、すんなり聞き入れ、従ってくれることでしょう。

相手の機嫌を損ねずに指摘できる方法です。

「いつもしっかりしている君には感謝しているよ」(褒める)

「でも今回のミスはよくないよ。次からこうすればうまくいくよ」(叱る)

「今後の君には期待しているよ」(褒める)

いかがでしょうか。

叱られているのに、叱られている気がしません。

最初に褒めてもらえると、ぱっと明るい雰囲気があり、その後の指摘も素直に聞き入れやすくなります。

褒めるところなんて見つからないとはいえ、誰にでも必ず1つはあります。

いきなり叱るのではなく、相手の長所を褒めてから叱るようにしましょう。

「褒める・叱る・褒める」のサンドイッチは、職場以外のあらゆる場所で活用できます。

もちろん家庭で親が子どもを叱るときにも使えることでしょう。

褒めてから叱れば、うまくいくのです。

部下を叱る方法(17)
  • 「褒める・叱る・褒める」をする。
クッション言葉を使えば、上手に叱ることができる。

部下を叱る30の方法

  1. 叱られ上手は、叱り上手になる。
  2. 相手を落ち込ませるような叱り方は失格。
  3. ミスをしたタイミングで指摘するのが、一番いい。
  4. 大勢の前で叱らない。
  5. 叱るときには、2人になるのがベスト。
  6. 自分の都合で叱らない。
  7. 感情的に叱らない。
  8. 叱る前に、状況をよく確かめる。
  9. お説教は、短いほどためになる。
  10. 指摘がいくつかあるときは、最初に指摘数を伝え、短く絞る。
  11. いつまでも過去の過ちを言い続けない。
    昔の話を引っ張り出さない。
  12. 人格を否定する言葉は使わない。
  13. 厳しい指摘は反抗される。
    明るい指摘は受け入れてもらえる。
  14. 叱るときは、腰を低く、丁寧な態度になる。
  15. 他人と比べて、叱らない。
  16. 追い込むように叱ると、泣けてくる。
  17. 肯定から始まると、後に続く言葉も受け入れやすくなる。
  18. クッション言葉を使えば、上手に叱ることができる。
  19. 理由のない指摘では、部下は納得しない。
  20. 一瞬で終わらせるお説教は、注射と同じ。
    痛い時間が短いからこそ、よく効く。
  21. 「こら!」という言葉を使わないように心がける。
  22. ひどく叱っても、普段どおりに接するよう心がける。
  23. 管理者を通して指摘をすれば、上司と部下の関係にひびを入れなくて済む。
  24. 手紙やメールを使えば、落ち着いてメッセージを伝えやすい。
  25. 「しなさい」より「しましょう」。
  26. 叱るときこそ、部下に発言をさせる。
    部下を叱るとき、一方的に上司から部下へと叱っていませんか。
  27. 「絶対に間違えるな。
    失敗するな」と言われると、部下は余計に緊張する。
  28. 最もミスが少なくなるのは、リラックスしているときだ。
  29. にこにこしながら口にする言葉は、ありがたく聞こえてくる。
  30. どんなに感情的になっても、暴力だけはふるわない。

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