執筆者:水口貴博

部下を叱る30の方法

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叱るときには、2人になるのがベスト。

叱るときには、2人になるのがベスト。 | 部下を叱る30の方法

新人時代のある日、上司が私にこっそり言いました。

「水口君、ちょっといいかな」

私は誰もいない場所に呼び出されて、仕事のある部分について指摘を受けました。

わざわざ2人になれるような環境で叱ってくれたことは、上司の優しさでした。

本当は上司にとってその場で叱るほうが、移動する手間がない分、楽です。

なぜわざわざ2人きりになるのか。

上司は私のことを、考えてくれていました。

叱るときには、1体1が基本です。

誰でも叱られることは、恥ずかしいことだと感じます。

できれば見られたくない。

大勢の前で叱られる側にしてみると、素直に言うことを聞くより、恥さらしにされている印象が強くなります。

叱られた後の落ち込みが、より強くなり、元気を回復するまでに時間もかかります。

場合によっては出社しにくくなったり、仕事がしにくくなったりもすることでしょう。

褒めるときには大勢の前ではいいですが、叱るときには最少人数である一対一が理想です。

職場の人間関係をベストに保ちながら、うまく叱るためには、1体1になることが大切なのです。

部下を叱る方法(5)
  • 1体1で叱る。
自分の都合で叱らない。

部下を叱る30の方法

  1. 叱られ上手は、叱り上手になる。
  2. 相手を落ち込ませるような叱り方は失格。
  3. ミスをしたタイミングで指摘するのが、一番いい。
  4. 大勢の前で叱らない。
  5. 叱るときには、2人になるのがベスト。
  6. 自分の都合で叱らない。
  7. 感情的に叱らない。
  8. 叱る前に、状況をよく確かめる。
  9. お説教は、短いほどためになる。
  10. 指摘がいくつかあるときは、最初に指摘数を伝え、短く絞る。
  11. いつまでも過去の過ちを言い続けない。
    昔の話を引っ張り出さない。
  12. 人格を否定する言葉は使わない。
  13. 厳しい指摘は反抗される。
    明るい指摘は受け入れてもらえる。
  14. 叱るときは、腰を低く、丁寧な態度になる。
  15. 他人と比べて、叱らない。
  16. 追い込むように叱ると、泣けてくる。
  17. 肯定から始まると、後に続く言葉も受け入れやすくなる。
  18. クッション言葉を使えば、上手に叱ることができる。
  19. 理由のない指摘では、部下は納得しない。
  20. 一瞬で終わらせるお説教は、注射と同じ。
    痛い時間が短いからこそ、よく効く。
  21. 「こら!」という言葉を使わないように心がける。
  22. ひどく叱っても、普段どおりに接するよう心がける。
  23. 管理者を通して指摘をすれば、上司と部下の関係にひびを入れなくて済む。
  24. 手紙やメールを使えば、落ち着いてメッセージを伝えやすい。
  25. 「しなさい」より「しましょう」。
  26. 叱るときこそ、部下に発言をさせる。
    部下を叱るとき、一方的に上司から部下へと叱っていませんか。
  27. 「絶対に間違えるな。
    失敗するな」と言われると、部下は余計に緊張する。
  28. 最もミスが少なくなるのは、リラックスしているときだ。
  29. にこにこしながら口にする言葉は、ありがたく聞こえてくる。
  30. どんなに感情的になっても、暴力だけはふるわない。

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