公開日:2008年11月13日
執筆者:水口貴博

尊敬される上司になる30の条件

  • 人望を集める上司ほど、
    雑用を積極的にする。
尊敬される上司になる30の条件

人望を集める上司ほど、雑用を積極的にする。

優れた上司は、仕事が一番できる人材と思われます。
たしかに優れた技術や豊富な知識を持ち、人生経験が豊かな人が多いです。
取引先との交渉も、やはり経験のある上司がすれば、多種多様な話に対応できて、一番うまく進みます。

部下と同じ部屋で仕事をする。

まず、私の職場であった上司の失敗例を紹介します。
実際にあった話です。
Kさんという50代前半の男性の上司がいました。

人望のあるリーダーほど、部下より先に挨拶をする。

人望のある上司ほど、挨拶が早いです。
誰より早く、挨拶をします。
漫画で描かれているような、部下から挨拶されるまで挨拶をしないような偉そうな上司は、現実にはいません。

偉そうなことを言うのではなく、偉い行動をしよう。

人望のある上司になろうと、偉そうなことを言う人がいます。
偉そうなことを言えば、格好がついて上司らしくなります。
そういう偉そうなことを言って、ふんぞり返れば、部下から人望を集めることができるだろうと思っています。

部下に夢を与えるのが、人望を集める上司。

人望を集める上司は、部下に夢を与えるのが上手です。
部下は夢を持ちたいと思っています。
「仕事に夢を持って自分を向上させたい」「明るい未来につなげたい」という希望があります。

人望を集める上司ほど、口数が少ない。

部下から人望を集めるために、往々にしてしまいがちな上司の仕事は「説教」です。
それも、長々とした説教です。
部下を教育するのは、たしかに仕事の1つですが「言い方」によります。

上司は部下に指示だけを出し、後は完全に任せる。

上司は、部下に仕事をお願いすると、少なからず心配します。
仕事がきちんとできるかという不安は、どんな上司もあります。
全体を管理する上司としては、その気持ちはあって当然であり、不思議なことではありません。

「知識」で部下に勝とうとしてはいけない。
「人間性」で部下を圧倒する。

上司は、知識で部下に勝とうとしてはいけません。
知識の吸収や習得は、若い新人のほうが、圧倒的に有利だからです。
上司が偉そうに知識の豊富さを自慢できるのは、最初だけです。

必要ない会議に出ない、出さない。

人望のない上司は、とりあえず部下をあらゆる会議に出席させます。
会議に出席することが、仕事だと思っているからです。
「会議に出席する」といえば、ひとまず仕事としての格好がつきます。

部下に相談する上司が、人望を集める。

部下に一言、相談があるかないかは、人望に影響します。
部下に相談もなく独断で決めると「身勝手な上司」と呼ばれるでしょう。
もちろん部下に相談しても決められないことや、相談するべきではない機密事項もあるでしょう。

上司の仕事は、いわばジグソーパズルである。

私は上司を務めていて「上司の仕事とはつくづくジグソーパズルだな」と痛感することがあります。
子どもが遊びでしているジグソーパズルより、さらに本格的で難易度の高い物と思えばいいでしょう。
多くの部下を持って、それぞれと接していると、だんだん部下の性格がわかってきます。

人望のある上司ほど、部下に頭を下げる。

人望のある上司は、腰が低いことが特徴です。
何でも話を謙虚に受け止め、話を折りません。
仕事をお願いするときにも「お願いします」という一言を言いながら頭を下げます。

「方法」こそ、最も価値のある報酬である。

西洋には、こんなことわざがあります。
「魚を与えれば、その人は1日飢えないでいられる。魚の捕り方を教えれば、その人は一生飢えないでいられる」
上司が部下に与える一番の報酬は、お金でも地位でもありません。

上司1人の行動は、部下全体に波及する。

きれいな職場環境が重要であることは、どの職場でも共通です。
掃除が大切だと言うことは、今さら言うことでもありません。
デスク周りはもちろんのこと、社内の掃除は日課であり、仕事を効率よく進めるうえでの基本中の基本です。

人望のある上司は、部下を責めない。
システムを責める。

人望のある上司は、部下を責めません。
どんな人間でも失敗はあります。
失敗をするのが人間であり、不思議なことではありません。

嫌われる上司は、部下の話を最後まで聞かない。
好かれる上司は、部下の話を最後まで聞く。

あなたは部下の話を最後まで聞いていますか。
嫌われる上司は、部下の話を最後まで聞きません。
部下の話を聞きながら、話の内容がだいたいわかれば「それね。それはね……」と部下の話を折り、自分の話を始めてしまいます。

人望のない上司は、部下の欠点を指摘する。
人望のある上司は、部下の長所を指摘する。

上司が部下に指導をするとき、まずしてしまいがちなのは「部下の欠点を指摘してしまうこと」です。
悪いところがあるから、悪いところを指摘するのは、ついしてしまいがちです。
特に日本企業には、多い指導方法です。

「言いすぎた。ごめん」と言える上司には、人望が集まる。

「最悪だ!」
「何度言ったらわかるんだ!」
「この前も同じ失敗をしたじゃないか!」

何度でも同じ説明ができる上司は、必ず素晴らしい親になれる。

本当に素晴らしい上司とは、同じことを何度でも言える上司のことです。
部下に教育をしていると、物覚えが悪い部下にあたることがあります。
そんなとき「さっき言っただろう!」「物覚えが悪いな!」と頭ごなしに叱りたくなりますが、ぐっとこらえます。

上司がしゃしゃり出すぎると、むしろ部下の邪魔になる。

素晴らしいチームワークには、明確な役割分担が必要です。
部下と上司の役割分担は、しっかりしているほど、それぞれの仕事に専念でき、ことがスムーズに進みます。
しかし、熱心な上司ほど、つい部下の仕事に手を加えてしまいそうになることがあります。

上司のために働く部下にさせるのではなく、部下のために働く上司になる。

部下は、上司のために働くものだと思っている上司は、部下から嫌われます。
そう考えている上司の態度は、自然と偉そうで横柄になります。
そうではなくて、部下のために働く上司になります。

部下が上司に報告・相談・連絡するのではなく、上司が部下に報告・相談・連絡をする。

報告・相談・連絡は、仕事の基本です。
報告・相談・連絡の略語であり、仕事を進めるうえで欠かせない基本3要素です。
上司は部下に対して「報告・相談・連絡をきちんとしなさい」とよく言います。

部下の失敗は、上司が責任を持つ。

本来、大きな仕事の責任は、すべて上司が背負います。
上司は、仕事の窓口です。
上司を通して仕事が入ってきて、入ってきた仕事は部下に割り振られます。

部下に対しても「ごめんなさい」が言える上司になろう。

人望のない上司は、自分が間違っていたとわかっても、謝りません。
自分より地位の高い人には謝りますが、地位の低い人には謝りません。
謝ることは負けることだと思い込み、プライドが許しません。

上司の表情は、チーム全体に波及する。

私は、子どもを見れば、親がどんな人なのかだいたいわかります。
難しいことではありません。
あなたにも、できるはずです。

仕事の予想は、上司の重要な役目の1つ。

「仕事を予想すること」は、上司の仕事の1つです。
特に、尊敬される上司になるために大切な条件の1つです。
仕事で部下より豊富な経験を持っている上司だからこそ、多種多様な未来を予想できます。

新人の的外れな意見こそ、耳を傾ける。

上司より経験の浅い新人は、意見を求めたとき、的外れな意見を言うことがあります。
いえ、仕事のできる上司からすれば、新人の意見はどれも的外ればかりでしょう。
「新人に意見を求めても、鋭い発言が出ない」

遅刻と変更に強い上司になる。

日本人は、変更が苦手な民族と言われます。
私が海外に留学しているとき、アメリカ人向けに日本人について説明された本がありました。
もちろん中身は英語です。

現状維持を考えるのは、二流の上司。
仕事のたびに改善を考えるのが、一流の上司。

上司の仕事は「常に改善を考えること」です。
「問題なく終わった」ではなく「さらに効率よくできないか」と改善を考えます。
仕事が終わって「ああよかった」と安心すれば、次に「もっと効率よくできないか」と、頭をひねってみましょう。

二流の上司は、できない部下を切り捨てる。
一流の上司は、部下を磨いてダイヤモンドにする。

努力や知恵のない上司は、できない部下を切り捨てます。
初めから仕事のできる、即戦力のある部下を求めようとします。
それは簡単にできても、してはいけません。

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