努力や知恵のない上司は、できない部下を切り捨てます。
初めから仕事のできる、即戦力のある部下を求めようとします。
それは簡単にできても、してはいけません。
そういう考えは、上司の態度に如実に表れます。
できる部下はよく褒めますが、できない部下は感情的に怒ってしまいます。
できない部下の首をすぐ切る上司は、独裁制君主と見なされます。
そういう上司は、部下から尊敬されなくなります。
独裁制君主を行ったドイツのヒトラーやイタリアのムッソリーニのように、権力を振るった例は人がついてこず、長続きしません。
人を人と見なさない独裁は、人望を失い、必ず崩壊します。
一流の上司は、初めからできる部下を探しません。
そうではなく、できない部下を磨いて、ダイヤモンドにしようとします。
部下はすべて、ダイヤモンドの原石です。
磨けば、必ず輝きます。
輝いていないから捨てるのではなく、磨けばいい。
いかに磨いて、ダイヤモンドに変えるかが、上司の実力を発揮する瞬間なのです。