「○○はいけないことだよ」
間違った指摘だけをするのは、下手な叱り方です。
その理由を言っていないからです。
叱るときに、叱る理由をきちんと言っていますか。
いきなり「これもいけない」「あれもいけない」と叱るのでは、なかなか部下は納得しません。
部下が知りたいのは「なぜいけないのか」という部分です。
「○○はいけないことだよ。なぜなら」という「なぜなら」がポイントです。
その理由がないと、納得しにくいです。
たとえば、会社で「遅刻はいけない」と部下を叱ったとします。
こう叱るのは簡単です。
「遅刻はいけない」というのはわかります。
しかし、部下はこれだけの説明では納得しません。
話だけ聞いて、終わりにしてしまう。
また次の日、遅刻を繰り返してしまいます。
部下は「なぜいけないのか」という理由を知りたいです。
「なぜ遅刻をするのがいけないのか。遅刻をするとどうなるのか」という具体的な理由をきちんとつけます。
面倒でも、理由を含めてきちんと伝えることです。
「9時から作業が始まるから、間に合うようにするために」
「お客さんを待たせないために」
きちんとした理由ほど、説得力があります。
その理由がわかると「たしかにそうだな。次から直そう」と心から考え始めるようになります。
時と状況など、職場によってその理由もさまざまでしょう。
一番大切なことは「なぜいけないのか」という理由を説明することです。
納得させることが大切です。
理由がわかると、部下は「なるほど」と思い、受け入れてもらえるようになるのです。