執筆者:水口貴博

部下を叱る30の方法

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理由のない指摘では、部下は納得しない。

理由のない指摘では、部下は納得しない。 | 部下を叱る30の方法

「○○はいけないことだよ」

間違った指摘だけをするのは、下手な叱り方です。

その理由を言っていないからです。

叱るときに、叱る理由をきちんと言っていますか。

いきなり「これもいけない」「あれもいけない」と叱るのでは、なかなか部下は納得しません。

部下が知りたいのは「なぜいけないのか」という部分です。

「○○はいけないことだよ。なぜなら」という「なぜなら」がポイントです。

その理由がないと、納得しにくいです。

たとえば、会社で「遅刻はいけない」と部下を叱ったとします。

こう叱るのは簡単です。

「遅刻はいけない」というのはわかります。

しかし、部下はこれだけの説明では納得しません。

話だけ聞いて、終わりにしてしまう。

また次の日、遅刻を繰り返してしまいます。

部下は「なぜいけないのか」という理由を知りたいです。

「なぜ遅刻をするのがいけないのか。遅刻をするとどうなるのか」という具体的な理由をきちんとつけます。

面倒でも、理由を含めてきちんと伝えることです。

「9時から作業が始まるから、間に合うようにするために」

「お客さんを待たせないために」

きちんとした理由ほど、説得力があります。

その理由がわかると「たしかにそうだな。次から直そう」と心から考え始めるようになります。

時と状況など、職場によってその理由もさまざまでしょう。

一番大切なことは「なぜいけないのか」という理由を説明することです。

納得させることが大切です。

理由がわかると、部下は「なるほど」と思い、受け入れてもらえるようになるのです。

部下を叱る方法(19)
  • 「なぜいけないのか」という理由を含めて、指摘する。
一瞬で終わらせるお説教は、注射と同じ。
痛い時間が短いからこそ、よく効く。

部下を叱る30の方法

  1. 叱られ上手は、叱り上手になる。
  2. 相手を落ち込ませるような叱り方は失格。
  3. ミスをしたタイミングで指摘するのが、一番いい。
  4. 大勢の前で叱らない。
  5. 叱るときには、2人になるのがベスト。
  6. 自分の都合で叱らない。
  7. 感情的に叱らない。
  8. 叱る前に、状況をよく確かめる。
  9. お説教は、短いほどためになる。
  10. 指摘がいくつかあるときは、最初に指摘数を伝え、短く絞る。
  11. いつまでも過去の過ちを言い続けない。
    昔の話を引っ張り出さない。
  12. 人格を否定する言葉は使わない。
  13. 厳しい指摘は反抗される。
    明るい指摘は受け入れてもらえる。
  14. 叱るときは、腰を低く、丁寧な態度になる。
  15. 他人と比べて、叱らない。
  16. 追い込むように叱ると、泣けてくる。
  17. 肯定から始まると、後に続く言葉も受け入れやすくなる。
  18. クッション言葉を使えば、上手に叱ることができる。
  19. 理由のない指摘では、部下は納得しない。
  20. 一瞬で終わらせるお説教は、注射と同じ。
    痛い時間が短いからこそ、よく効く。
  21. 「こら!」という言葉を使わないように心がける。
  22. ひどく叱っても、普段どおりに接するよう心がける。
  23. 管理者を通して指摘をすれば、上司と部下の関係にひびを入れなくて済む。
  24. 手紙やメールを使えば、落ち着いてメッセージを伝えやすい。
  25. 「しなさい」より「しましょう」。
  26. 叱るときこそ、部下に発言をさせる。
    部下を叱るとき、一方的に上司から部下へと叱っていませんか。
  27. 「絶対に間違えるな。
    失敗するな」と言われると、部下は余計に緊張する。
  28. 最もミスが少なくなるのは、リラックスしているときだ。
  29. にこにこしながら口にする言葉は、ありがたく聞こえてくる。
  30. どんなに感情的になっても、暴力だけはふるわない。

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