「自分を成長させたい」
「自己啓発をしたい」
特に10代や20代の人は、こうした願いを持つ人が多いようです。
成長の真っ盛りであり、将来の夢に希望を持つ時期です。
自分の夢を実現させるために、自分を向上させていかなければなりません。
人付き合いがうまくなり、知識を身につけ、技術を身につけるなど、成長といってもさまざまです。
私は14歳ごろから、自己啓発に興味を持ち始めました。
初めは「きれいな字が書けるようになりたい」という、ささいな願いからスタートしたことを覚えています。
自分をもっと高めて、夢を叶えてみせるぞという気持ちにあおられ、いろいろな経験、さまざまな勉強をしてきました。
たしかに自己実現や自己啓発といってもさまざまです。
私はトライしていくにつれ、ある共通点を見つけるようになりました。
その共通点を見つけ出し、身につけ、磨くことが、1番の自己啓発になることに気づいたのでした。
自分のレベルをアップさせるためには、ささいなポイントがあります。
「これが一番大切だ!」といえる、自分を成長させるポイントはまさに次の一言です。
「好きなことをする」
ここがすべての原点であり、1番強力な原動力になります。
このピントがずれていると、なかなか思うようにいきません。
プロ野球で活躍しているプロ選手や、オリンピックで活躍したメダリストたちは、みな好きなことを通して自分を高めていきました。
作家、画家、ミュージシャン、芸人なども、自分の好きなことを見つけ、打ち込み、成長も一緒に引っ張り上げられたのです。
初めからレベルが高かったわけではなく、好きなことを通して成長していったのです。
好きなことに一生懸命に取り組んだからこそ、それに伴う成長を一緒に身につけることができたということです。
オリンピックで金メダルを取った荒川静香選手も、初めから一流の演技や精神力、体力があったわけではありません。
荒川さんいわく、小さなころにスケートを始め、楽しくて面白かったから続けたと言っています。
世界のどのアスリートたちも、初めはみんな、初心者からのスタートです。
好きなことを見つけ、好きなことを通して、自分を磨きます。
荒川さんはスケートを続け、練習を通して、人とのやりとりを学べました。
どうしたらもっとうまくなるのかと考えることで、自分で考える癖が身につきます。
日々のスケート練習を通して、さらに運動神経がよくなります。
大きな大会に出て演技を行うことで、人前での度胸が身につきます。
試合に集中することで、集中力が身につきます。
実力をつけ、大会で有力選手として注目されることで、プレッシャーに負けない強い精神力が身につきます。
荒川さんがしていることといえば、好きなことただ1つです。
しかし、その好きなことに集中していると、そのほかの能力も一緒に引っ張り上げられていくという現象があるのです。
成長をするなら、好きなことをやりながら成長していくのが理想です。
しかし、厳密にいえば、好きなことをしていないと本当の成長はできないのです。
好きでもない仕事をしていると「今日も仕事か。面倒だな。早く終わらないかな」と文句を言います。
好きなことではありませんから、ささいなトラブルがあると「面倒だ」とすぐ仕事を辞めてしまいます。
当然ですが、これでは成長も自己啓発もありません。
好きなことではないから、持続力がなければ、持久力も出てきません。
もし、好きなことなら「どうしてもこれがやりたい!」と思い、持続力も持久力もつくことでしょう。
好きであるゆえに集中ができ、一生懸命になるはずなのです。
あらゆる成長や自己啓発は、嫌いや我慢によって身につくのではありません。
好きなことを通して、身につけていくのです。
嫌いや我慢によって、身につく成長もありますが、それより好きなことに打ち込むことが最優先です。
好きなことをしているから、ささいなトラブルや我慢もできるようになるのです。
忍耐力、集中力、度胸や、スピードも出てくるようになります。
成長を意識する必要はありません。
好きなことを楽しむことだけに意識を向ければいいのです。
おのずから成長や自己啓発も伴っていくからです。
好きなことをやりながら、一緒に成長も自己啓発もできる。
これが、最も効率のよい夢の実現方法なのです。