この世は、矛盾だらけです。
これは、社会に出た人なら誰しも感じることです。
頑張った人が頑張った分評価されるわけではないし、努力した人が努力した分評価されるわけではありません。
私には、19歳から23歳までアメリカに留学していた経験があります。
留学生活では、最初はやはり大変でしたが、それでも何とかうまくやっていました。
私が留学生活でうまくいっていた理由の1つに「すでに経験した人の話を大切にしていた」ということが挙げられます。
私が世渡りを意識し始めたのは、留学時代の男友達の影響です。
当時私が20歳のときに、すでに彼は世渡り上手な人でした。
彼は、今まで私が苦労してやっていたことを、いとも簡単にやり遂げてしまう、世渡りの達人でした。
いろいろな人がいる世の中でうまくやっていくには、世渡りの術を使いましょう。
世渡りの術の1つに「すべてを1人で抱え込まない」ということが挙げられます。
よく管理職にあるケースなのですが、すべてを1人で抱え込もうとする人がいます。
世渡り上手な人は、おだて上手です。
おだてることが上手だから、相手に気に入られることを知っています。
より良い人間関係を構築するときに、相手と仲良くできることが大切です。
世渡り上手な人は面白くないことでも、面白がって笑えます。
これは、ホストやホステスさんが得意です。
ホストやホステスさんは、面白くない冗談を面白がって笑ってくれます。
1つの目的を達成するためには、1つの手段にとらわれないことです。
目的はたった1つでも、目的にたどり着くまでの手段はたくさんあります。
たとえば「彼女を喜ばせたい」という目的があるとします。
世の中に完璧な人間という人はいません。
たとえ天才といわれる人でも、全知全能ではありません。
天才といわれる発明王エジソンは、発明に関しては天才ですが、音楽に関しては素人です。
テレビには注目のドラマがいつも放映されるゴールデンタイムというのがあります。
主に月曜の9時が、一番おいしいドラマがある時間帯です。
ドラマを愛する人なら、ゴールデンタイムは見逃しません。
仕事を頑張っている人には、次の2種類の人がいます。
(1)朝早くから頑張っている人
(2)夜遅くまで頑張っている人
人によって自分が変わることは、世渡り上手である証拠です。
世の中には、いろいろな人がいます。
年上の人、年下の人、男の人、女の人、太った人、痩せている人など、多種多様です。
できるのにできないふりをするのが、世渡り上手な人です。
できるのに「できる」と言ってしまうと、もう周りの人は助けてくれなくなります。
「なんだ。できるんだ。じゃあ、教えなくていいね。自分でやってね」となります。
雰囲気によっては、話しやすい雰囲気と話しにくい雰囲気のときがあります。
何か悪い報告のときには、上司の機嫌のいいときに言ってしまうと、叱られる度合いが軽くなります。
時には、機嫌がよくて「いいよ、いいよ。気にしなくていいよ」と、許してもらえることさえあります。
どうせ叱られるなら、ばらばらで叱られるのではなく、1回にまとめてしまえばいいのです。
私は昔、テストで悪い点を取ってしまったときには、親に言わなければならないという決まりがありました。
ときどき私は、悪い点を取ることがありました。
今、日本では、週休2日制になっています。
学校では、土日が完全に休日になり、子どもたちはしっかり遊べるようになりました。
社会では会社にもよりますが、たいてい土日2日間は休日のところが多いです。
世渡り上手な人は「サービス精神」を持ち合わせています。
「相手に何かされる」より「相手に何かをしてあげたい」というサービス精神は、みんなから慕われる条件です。
サービス精神は、見返りを求めるものではありません。
今、社会は「共存共栄」の世界へと向かっています。
昔は、自分の会社が一番になることばかり考えられていた時代でした。
しかし、今は、みんなで協力して、みんなが繁栄していくという時代になっています。
私が小学校のころ、松本君という世渡り上手な人がいました。
小学校の夏休みでは、大量の宿題が出されます。
1カ月間の夏休みを使って、大量の宿題をこつこつ終わらせていくのが、普通です。
日本のことわざに「猫の手も借りたい」という言葉があります。
助けが欲しくて、猫の手でもいいから、とにかく助けてほしい意味です。
猫の手を借りるとは大げさですが、世の中をうまく渡り歩くために、人の手はどんどん借りてしまったほうが得をします。
明るいことだけを考えましょう。
明るい人になると、人生が楽しくなります。
明るい人になるためには、明るいことばかり考えていればいいのです。
世渡り上手な人は、逃げるのが上手です。
すごい速さで、引き止める間もなく逃げていきます。
余計なことには、関わりたくないのです。
私の友人には客商売をしている友人が多いです。
ホストやホステスがいるおかげで、私も一緒に人付き合いについては、よく勉強させてもらっています。
特に印象的だったのが、人付き合いの仕事についている人は「心理学」にとても詳しいのです。
アインシュタインは、ノーベル賞を受賞した20世紀の天才の1人です。
「特殊相対性理論」と「一般相対性理論」など偉大な発表をして、世界的な名声を得ました。
アインシュタインの考えていることは、実際の机の上でできることではありません。
会議で主張が通りやすくなるためには、行き当たりばったりになってはいけません。
ほんの少し工夫が必要です。
主張に賛成してくれる人を、あらかじめ確保しておくことが大切です。
悩みに対しては、できるだけ適切な解決方法を見つけることです。
そのために、自分だけで考える解決策では限界があります。
解決策は、みんなで考えればいいのです。
どうすればいいかなんて、考えすぎないほうがいいのです。
あまり考えすぎても、ぎこちなくなり、不自然になります。
方法は簡単です。
うまく世の中を渡っていくには、ある程度芝居ができるようになることが必要です。
芝居ができるようになれば、いろいろなところで役立ちます。
彼氏にお願いを聞いてもらいたいとき、女の子が泣くふりをすれば、男はイチコロです。
健康に気を使っていますか。
いくら楽しい人生とはいえ、健康あっての幸せです。
健康であるときは、その感謝がわかりませんが、失ったとき、痛切に実感できるようになります。
間違いは、人間なら誰にでもあることです。
間違うことは、人間らしいことです。
間違うことは、いけないことではありません。
学校の競技では、フライングスタートは反則になります。
たしかにそれはよくありません。
フェアな勝負では、フェアな姿勢が必要です。