マニュアルが完成して喜ぶ人がいます。
時間と労力をかけて作成したマニュアルは、汗と努力の結晶です。
さぞ達成感があって最高の気分でしょう。
マニュアル作成には、わかりやすい文言を考えたり写真や吹き出しを設けたりなど、膨大な手間暇が伴います。
大きな苦労が伴う分だけ、完成したときの喜びはひとしおです。
マニュアルがあれば、誰でも同一の操作を実現できるようになり、教える手間も省けます。
新人や初心者でも簡単に操作できるようになって業務効率も良くなります。
さて、マニュアルが完成して喜ぶのはいいのですが「一件落着」と考えているなら要注意です。
業務内容は日ごとに変化していきます。
システムが変わったり一部仕事が不要になったりなど、今までとは違った手順になることがあります。
その結果、現時点で通用していたマニュアルが、将来通用しなくなる可能性があります。
またマニュアルを使っていくうちに、改善点や変更点が見つかることもあるでしょう。
マニュアルは作成して終わりではありません。
必要に応じて随時更新していくものです。
マニュアルを使って運用していき、気になる点が見つかれば、必要に応じて更新していきましょう。
更新の際は「更新日付」と「バージョン情報」も忘れずに記載です。
更新日付があれば、いつ更新されたのかが一目でわかります。
バージョン情報があれば、マイナー変更かメジャー変更か区別できます。
マニュアル作成に、完全な終わりはありません。
マニュアルは、更新を重ねることで進化させていくものです。