心配事は頭の中だけでどんどんと大きくなっていく、ガン細胞のようなものです。
心配をして、心配事がなくなることはありません。
心配は、すればするほど、大きくなっていき、身も心も縛り付けられます。
小さなうちはいいのですが、大きくなってからは、障害になります。
日常に支障を来してしまうほどにです。
ある程度大きくなってからでは、遅い。
心配は小さなうちに、叩きつぶしておかなければなりません。
「そんなことはわかっている。でも心配が消えないから困っているんだ」
そういう声が聞こえてきそうですね。
たしかにそのとおりです。
そういう人に限って、心配事を頭で消してしまおうとしています。
心配を頭だけで消そうとするから、いつまで経っても消えないのです。
心配は、頭ではなく、体で消すものです。
行動することでしか、消すことができません。
気になることがあれば、気になることをさっさと行動してしまうことです。
不安が残ることは、行動して解消すればいいのです。
心配を消すために、具体的な行動をしてしまえばいいだけです。
ほうっておいて自然消滅を待っているから、逆に増殖してしまうのです。
今はなき、松下電器創設者の松下幸之助氏は、仕事はいつも現場で行っていたといわれています。
自らが現場に立ち、自分が仕事をすることで、見て、触れて、感じ、不安を解消させていったとのことです。
会議室に閉じこもってばかりでは、現場の声は聞こえてきません。
体を動かして実際に自分が現場へ行くことで、現場の声を聞き取ることができ、不安要素を消していくことができるのです。