「たくさんの人から好かれれば好かれるほど幸せになれるはずだ」
そう思う人が少なくありません。
多数の人から「いいね」をもらえれば、承認欲求が満たされるでしょう。
いろいろな人から「好きです」「応援しています」と言われれば、嬉しく感じるに違いありません。
承認欲求が満たされ自信につながり、多くの味方がいるようで心強く感じるでしょう。
たくさんの喜びも得られ、どんどん幸せにつながっていくと思われがちです。
ここに大きな落とし穴があります。
実のところ、人から「好きです」「応援しています」という言葉の多くは「気に入っている」という程度にすぎません。
好きであることは素晴らしいですが、自分のすべてを捧げるほどの感情まではありません。
多数の人に好かれても、実際は表面的です。
いざというとき助けてくれません。
「頑張って!」と言葉による応援だけで終わります。
あるいは、見て見ぬふりをしたり、そそくさその場からさっと逃げたりします。
期待を裏切るようなことをすれば「そんな人だとは思わなかった」と態度を急変されることも少なくありません。
「こんなにたくさんの人から好かれているのになぜか満たされない」という不思議な空回りを経験することになるでしょう。
多数の人から好かれれば、それはそれで大きな幸せを感じますが「最高の幸せ」と呼ぶにはほど遠いのです。
では、最高の幸せとは何か。
多数の人に好かれることではありません。
少数の人からとことん愛されることです。
好かれることもいいですが、もっと大切なことがあります。
「愛されること」です。
あなたのことを愛してくれる人は、偉大な存在であり、救世主です。
なかでもとことん愛してくれる人は、あなたにとって大きな影響力があり、心の支えとなります。
あなたが困ったとき、すぐ駆けつけ、全力で助けてくれます。
どんな相談事にも真剣に聞いてくれ、本気のアドバイスをしてくれます。
いつも本音で話してくれ、時には厳しく叱ってくれます。
絶対裏切ることはなく、どんなときでも100パーセントあなたの味方になってくれます。
多数の人に好かれるより、少数の人にとことん愛されるほうが幸せです。
少数の人からとことん愛されるには、まずあなたがその人をとことん愛することです。
とことん愛せる人を見つけ、とことん愛していけば、相手からもとことん愛されるようになります。
その少数とは、突き詰めれば「家族」「親友」「パートナー」が中心となるはずです。
本当の幸せは「愛」を感じているときのことをいいます。
究極を言えば、1人の人から愛される状態であってもかまいません。
多数の人に好かれる生き方も悪くありませんが、その限りではありません。
人生で最も大切なのは、愛です。
少数の人からとことん愛される生き方のほうが、大きな幸せで満たされるのです。