「好かれたい」という気持ちに注意してください。
もちろん普通に好かれたい気持ちがあるのはいいのです。
好かれたい気持ちは誰にでもあるもの。
嫌われるより好かれたいのは、誰にとっても共通でしょう。
普通のことであり、当然のことです。
スムーズな人間関係を考えるなら、やはり相手から好かれるに越したことはありません。
しかし「無理に」好かれようとするとなると、話が変わります。
好かれたい気持ちは、もろ刃の剣です。
限度を超えれば、逆効果になります。
無理に好かれるためには、気を遣うことが増えます。
いつも愛想よくしなければいけません。
時には引きつった笑顔になるでしょう。
常に相手の顔色をうかがうことになります。
相手の気持ちや考えに合わせなければいけなくなるでしょう。
好かれるために、面白いことを言わなければいけません。
「うまい一言を言えるかな」「スベったらどうしよう」とどきどきして緊張するでしょう。
相手から「さすが」と思われるために、つい見栄を張ってしまいます。
相手から好意を引き出そうと、頑張りすぎてしまうでしょう。
無理に好かれようとすると、本音を言えなくなります。
「言いたいことを言えない」という状態のまま関係を続けるのは、つらいものがあります。
相手からどう思われているのか気になります。
「きちんと好かれたかな」「どのくらい好かれたかな」と不安で落ち着かないでしょう。
少しでも嫌われることをしようものなら大変です。
どんと肩を落とし、涙目になってしまいます。
これはなかなか大変です。
たまに心がけるくらいならいいですが、毎日・毎回となると、体力的にも精神的にも消耗が激しくなります。
無理に好かれようとすると、完全に演じる必要が出てきます。
相手に合わせるだけでなく、振り回されることになります。
いつも悩まされることになってストレスの嵐です。
無理に好かれようとするのはやめましょう。
大切なことは「好かれなくてもよし」という考え方です。
好かれなくても問題ありません。
世の中にはいろんな人がいます。
人にはそれぞれの価値観があります。
あなたと相性が合う人もいれば、合わない人もいます。
すべての人から好かれるのは不可能です。
好かれなくてもよしとすれば、肩の力が抜けます。
変に演じる必要がなくなって、自然体でいられます。
好かれないことがあるのは普通のことです。
いちいち相手の顔色をうかがう必要がなくなります。
相手に合わせる必要もなくなって、悩むこともなくなります。
時には嫌われることもあるでしょう。
嫌われたら嫌われたでいいのです。
もちろん迷惑をかけて嫌われるのはよくありませんが、普通に振る舞って嫌われるなら仕方ありません。
「嫌われてしまったね。仕方ない。そういうこともある」
あまり重く受け止めず、あっさり考えましょう。
まったく気に病む必要はありません。
相性が良い人もいれば、悪い人もいます。
どう頑張っても、自分と合わない人がいるのも当然です。
自分には何の非もないのですから、堂々としていることです。