時間を無駄にしないための第一歩があります。
「無駄な時間の把握」です。
いつどこで無駄な時間を生んでいるのか、ということです。
無駄な時間を把握しなければ、改善のしようがありません。
自分の生活を振り返り、無駄な時間を生んでいる場面を洗い出し、リストアップしていきましょう。
「この会議は必要」「この仕事は欠かせない」などの固定観念をなくし、ゼロベースで考えてみてください。
無駄になっていると思える点があれば、要チェックです。
あらためて冷静に1日の仕事を振り返ると「意味がない」「ほとんど役立っていない」と思える点がたくさん見つかるでしょう。
始業直後のコーヒータイム、長すぎる会議、無意味なルーティンワーク、同僚との余計な雑談、喫煙の時間。
思った以上にたくさん見つかって驚かされることもあるかもしれません。
同僚との雑談が仕事に役立つこともありますが、限度があります。
有益な情報交換であればいいのですが、愚痴や悪口のオンパレードであれば、単なる時間の浪費です。
無駄な時間をなくすためにやることは、一にも二にも「把握」なのです。
無駄な時間になっている場面を把握できれば、そこで終了ではありません。
次に必要なのは、改善です。
無駄な時間になっていることがわかれば、必要なアクションも見えてきます。
たとえば、出社直後のコーヒータイムが無駄な時間とわかれば、今後は出社してすぐ仕事に取りかかると意識できるでしょう。
あるいは、早めに出社して先にコーヒーを楽しんでおけば、始業時間にスタートダッシュができます。
長すぎる会議が無駄な時間とわかれば、うまく出席を断って、議事録の確認で済ませる方法が取れます。
そもそも意味のない会議であれば、開催をやめることも選択肢になるはずです。
古い慣習で行っているルーティンワークに疑問を感じたら、上司に掛け合ってみる方法が浮かぶでしょう。
ルーティンワークの廃止や効率化で見直しが行われれば、時間の節約となります。
喫煙が無駄な時間になっているとわかれば、禁煙の決断もできるはずです。
なかなか自分の意思でうまくいかないなら、禁煙外来を受診することも有効な手段でしょう。
無駄な時間を洗い出しリストアップし、一つ一つ改善に取り組んでいきましょう。
できることから始めていけば、スムーズに改善が進みます。
これだけで問題のほとんどが解決できてしまうのです。