相手からの誘いを受けたとき、どう断るかです。
相手をがっかりさせたくないと思い、建前で断る人がいます。
「先約がありまして」
「たまたまこの日は用事がありまして」
「行きたいのはやまやまですが、別件がありまして」
とりあえず適当な理由をつけて、当たり障りがないように断ろうとする。
上手に断っているように思えますが、ここに思わぬ落とし穴があります。
建前で断ると、相手は誤解します。
「残念がっているようだから、また今度誘ってみよう」となります。
そのときはうまく断れても、また別のタイミングで誘われることになり、また断らなければいけなくなるのです。
建前で断ると、相手に変な誤解を与えてしまい、後から話がややこしくなります。
相手に迷惑をかけないつもりが、かえって迷惑をかけることになりかねないのです。
断るときは、本音で断りましょう。
苦手なら「苦手です」で断ればいい。
興味がないなら「興味がありません」で断りましょう。
あくまで包み隠さず、本音を使えることが大切です。
本音で断れば、誤解がありません。
ストレートで厳しい断り方に思えますが、今後のことを考えると、実は一番良い断り方です。
本音で断ると、相手を傷つけそうで心配になることがあるでしょう。
大切なのは「伝え方」です。
言い方がきつくなりそうなら「クッション言葉」を使いましょう。
「お誘いはうれしいのですが」
「お気持ちはうれしいのですが」
「せっかくのところ申し訳ないのですが」
クッション言葉の前置きをしたうえで「苦手です」「興味がありません」と伝えれば、相手の気分を害することなく断れます。
余計な誤解を与えることもありません。
クッション言葉を使えば、本音で断ることも怖くないのです。