あなたは手紙を書くとき、手書き派ですか、印刷派ですか。
手紙を書くとき、手書きにこだわる人がいます。
「手書きでないと相手に失礼」
「手書きには温かみがある」
「心を伝えるためには手書きでなければいけない」
丁寧に一文字一文字書きます。
もちろん手書きには温かみがあって、心が伝わりやすいのは間違いありません。
お礼状や感謝状など、きちんと気持ちを伝えたい場合は、間違いなく手書きのほうが効果的でしょう。
手書きには、手書きなりのメリットがあるのも事実です。
しかし、何でも手書きにこだわるのは要注意です。
手書きのこだわると、時間を取られます。
手書きは書くのが遅いうえ、手も疲れます。
うっかり書き間違いをすると、修正ペンで修正が必要になり、ちょっと見苦しさが出るでしょう。
時には最初から書き直さなければいけなくなることも少なくありません。
「手書きでないと相手に失礼」と思っていたとしても、相手はほとんど気にしていないことも多い。
あなたが届いた手紙を読むとき、どんな読み方をしているか思い出してください。
宛先の住所・氏名は、じっくり読むことはないはずです。
ほとんどの場合、一瞬ちらっと見る程度でしょう。
じっくり目を向けて読むのは、あくまで中身のメッセージのはずです。
宛先の住所・氏名をじっくり読まれることはないのですから、上手に手抜きすることも大切です。
無理やり手書きにこだわる必要はありません。
時と場合によっては、印刷で済ませるのも選択肢です。
たとえば、大量の年賀状を送るのであれば、宛先の住所・氏名を手書きにこだわる必要はないでしょう。
印刷は失礼になるのではないかと思いますが、考えすぎです。
大切なのは、あくまで中身のメッセージです。
たくさん年賀状を送るのなら、宛先の住所・氏名は印刷にして、裏面のメッセージだけ手書きにすれば十分です。
もちろん都合によっては、両面すべて印刷で済ませてしまうのも悪くありません。
お礼状や感謝状でも、手書きにこだわる必要はありません。
宛先の住所・氏名だけ印刷にして、中身のメッセージだけ手書きにすればいいのです。
住所・氏名は印刷であっても、肝心の中身さえ手書きであれば、心も気持ちも十分伝わります。
何でも手書きにこだわるのではなく、時と場合に応じて使い分けることが大切なのです。