なぜ、あなたは決断できないのか。
それは、選択肢が多いせいかもしれません。
選択肢が多いと、それぞれを吟味する手間暇が増えます。
一通りすべてに目を通すだけでも大変です。
そのうえ、それぞれを細かくチェックしたり比べたりしなければいけないため、手間も暇もかかり、非常に骨が折れます。
人は元来、面倒くさがり屋です。
だんだん考えているうちに面倒くさくなって「もういいや」と決断を先延ばしすることになるのです。
これを心理学で「ジャムの法則」といいます。
選択肢が多すぎると、逆に選択が難しくなり何も選べなくなる、という人の心理傾向を表した法則です。
ジャムの種類が多いと、買い物客に喜ばれそうですが、実際は違います。
かえって選ぶストレスが増大するため、決定を回避することになり、売上が落ちてしまうのです。
品揃えを増やしたほうが良いと思われがちですが、実際は種類を減らしたほうが売上が伸びます。
迷うことがあれば、選択肢を減らしてください。
どれから手をつけていいかわからなければ、消去法です。
一番可能性が低いものから消していきましょう。
選択肢を減らしていくにつれて、考える負担も小さくなって選びやすくなります。
トーナメント方式のように、適当に2択を競い合わせて、選択肢を減らしていく方法でもかまいません。
最終的に選択肢を、2つ、あるいは3つまで減らすことができればベストです。
選択肢が3以下になると、考えることがシンプルになります。
比較や検討も簡単になって、決断できるのです。