自分の時間は尊重するのに、他人の時間は粗末にする人がいます。
会議のとき、平気で遅刻をして多くの人を待たせます。
電話のとき、用件以外の話が多く、長電話で相手を困らせます。
待ち合わせのとき、急にドタキャンをして、相手の準備を無駄にします。
なかなか待ち合わせ場所に来ないので電話してみると「ごめん、忘れていた」と言われることもあるかもしれません。
平気で遅刻・長話・ドタキャンをする人がいて、困らされた経験を持つ人も多いのではないでしょうか。
こういう人は「他人の時間はどうでもいい」と思っています。
自分の時間は1分1秒を大切にする一方、他人の時間はどうでもいいと言わんばかりに扱います。
たしかにどれだけ他人の時間を奪ったところで、自分には関係ありません。
自分と他人の時間は別々に存在しています。
だからといって、他人の時間を粗末に扱うのはNGです。
時間は、命そのものです。
相手の時間を奪うということは、相手の命を奪っていることになります。
この理解があれば、相手の時間を奪うことがいかに罪深いことか、ひしひし痛感するでしょう。
自分の都合ばかり優先する人は嫌われます。
他人の時間を粗末にしていると、周りから「時間泥棒」と後ろ指を指されることになります。
信頼の失墜につながり、あとあと人生に暗い影を落とすことになりかねません。
「自分の時間は尊重するけど、相手の時間はどうでもいい」という考えは良くありません。
自分の時間を尊重するのと同様に、他人の時間も尊重することです。
会議でも待ち合わせでも、時間厳守です。
うっかり忘れがちな人は、タイマーやリマインダーを駆使しましょう。
天候不良で交通機関が乱れそうなら、余裕を持って早めに出発するのが得策です。
ビジネス上の電話は、必要以上の雑談は避けましょう。
用件を伝え終えたら、早めに切るのがスマートです。
ドタキャンも、できるだけ避けたい。
体調不良や家庭の事情など、やむを得ない場合もありますが、細心の注意を払うことならできるはずです。
自分の時間ばかりに注意が向いて、他人の時間まで注意が向かないことがあります。
自分の時間を尊重するあまり、いつの間にか他人の時間を奪っていないか振り返ってみることです。
「私は時間にルーズだから」という言い訳は通用しません。
時間が貴重な資源であるのは、誰にとっても同じことです。
自分の時間さえ尊重できればいいと考えるのではありません。
自分の時間と同じように、他人の時間も尊重しましょう。