子どものころは、たくさんの失敗を経験しておくことが大切です。
失敗に対する精神的な免疫力をつけるためだけでなく、何事も初めからうまくいくわけがないことを知っておくためです。
初めからうまくいくことのほうが珍しく、ほとんどの場合たくさんの失敗や挫折の先にやっと小さな成功があるのです。
「最初から大成功ということがない」ということを知っておくことは「諦めない力」を身につけることと同じです。
諦めない力は、2回や3回の失敗ではすぐ諦めず、うまくいくまで何度もやり続ける意識の持ちようのことを言います。
将来、仕事をするとき(特に新人時代)には、仕事の方法がわからないのでたくさんの失敗をすることでしょう。
上司から怒鳴られながら仕事を続けるためには、まず1回ですべてがうまくいくことは珍しいことを知っておかなければなりません。
できないからとはいえ、すぐさじを投げてしまうことでは、仕事は長続きしません。
そういう人は、1回失敗をしただけで「もうダメだ」と思い、現実から逃げる癖がついています。
本当は、初めからうまくいかないほうが当たり前だというのに、すぐできなかったことに自分で自分を責めてしまうのです。
学校でよい成績を取る人は、それだけたくさんの問題をこなしてきた人です。
たくさんの問題をこなしてきたことで、たくさん間違えて、できないところや弱点を見つけ、克服していったのです。
成績の良い人でも、初めからうまくいっていたわけではなく、たくさん問題を間違えたから、できるようになっていったのです。
初めからうまくいかないことを知り、たくさんの間違いをすることで、正解に近づくものだと考えましょう。
そうすれば、一度や二度の失敗は何でもなくなるのです。