私は高校2年の夏休みの1カ月間、猛烈に勉強をしたことがあります。
1日に12時間ほど勉強しました。
寝ている時間と食事する時間以外は、ほとんど勉強時間でした。
当時、レベルの高い国立大学を目指して、猛勉強をしていました。
勉強そのものが楽しかったこともあり、余計に勉強に拍車がかかっていました。
はじめの1週間くらいはよかったのですが、しばらくして、調子がおかしくなってきました。
髪の毛が抜けてきたり、肌の調子が悪くなったり、表情も悪くなったりと、だんだん体の調子が悪くなっていきました。
自分のやりたい気持ちとは裏腹に、体の調子は次第に悪くなりました。
母から「タカヒロ、顔色が悪いよ」と言われるくらいになっていました。
さすがに夏休みの後半では、体がふらふらしてきて「そろそろやばいな」という境界線を一度経験したことがあります。
自分の体がこの辺りまでは耐えられるであろう限界です。
一度、自分の限界に触れる経験をしておくと、その後は計画が立てやすくなる恩恵があります。
私のその夏休みの猛勉強で自分の限界を知ったおかげで、後から、計画性がよくなりました。
「このくらいならまだ大丈夫だろう」
「この期間なら、スケジュールをこのくらいは詰め込めるな」
「今の体力なら、このくらいこなせる」
頭の中でだいたいの感覚がつかめるようになってきて、自己管理に生かせるようになりました。
体が丈夫な若いうちに、自分の限界に挑戦するようなひどい地獄を一度は経験しておくことは、後からの財産になります。
若いうちに、自分の限界を経験することは貴重です。
限界を経験しておくと、自分はどこまでやれるのかがわかります。
これも、自分を知ることの1つなのです。