若いうちなら、お金の失敗も軽くてすみます。
どれもお金に関する失敗ばかりですが、子どものころはどれも致命的な傷になることはありません。
100万円もの単位での失敗ではなく、たかだか100円や1,000円程度です。
大きな金額でも、1万円くらいでしょう。
同じ失敗でも金額の大きさによって、傷の深さが違います。
子どものころは大金を持つ機会がないため、お金の失敗をしても金額的には大きくはありません。
金銭的には小さな痛みで済ませることができる特別な時期なのです。
しかし、幼い子どもには、たかだか100円の失敗でも大きな失敗と感じます。
扱う金額が小さい分、100円でさえも大きなお金で失敗してしまったと思ってしまうのです。
これが若い時期だからこそ得られる特別な感性です。
子どものころには、できるだけたくさんのお金の失敗をしておくことです。
子どものころにお金に触る機会がないと、お金の勉強不足のため、大人になってから苦しみます。
学校では肝心のお金の勉強はしてくれず、ほったらかしです。
誰しもお金の勉強が不足しています。
お金の勉強不足を解消するために、痛みが小さい子どもの時期から小さなお金の失敗をしておくほうがいいのです。
「子どもがお金を持つものじゃありません」
こういうことをいう親は結局子どもにお金の勉強をさせる機会を奪ってしまっているのです。
痛みが小さくてすむ子どもの時期だからこそお金を持たせ、失敗をさせて考えさせる機会を持たせたほうがいいわけです。
子どものころの失敗は、許される時期ですから、痛みが小さいうちにトラブルを経験しておくほうが、使い方が上手になるのです。