大きなけがや病気をして、治療のため入院することがあります。
入院してすぐお見舞いに来てくれる人がいる一方、そうでない人もいます。
入院直後ではなく、何週間もたってからお見舞いに来てくれる人がいるでしょう。
入院生活が落ち着いたころ、ひょこっとやってくるのです。
そんなとき「お見舞いに来るのが遅い」と文句を言ってはいけません。
その人は、忘れていたわけでも後回しにしたわけでもありません。
わざと遅らせたのです。
入院直後は、問診や検査があり、ばたばた慌ただしい時間となるはずです。
大きな環境の変化も伴い、しばらく落ち着かない日々が続くでしょう。
けがや病気のことで精神的な動揺があり、頭の整理にも時間がかかるはずです。
さらに家族や親族のお見舞いもあり、それなりの対応も必要になります。
そこでその人は、わざとお見舞いのタイミングをずらしました。
「入院直後のお見舞いは相手の負担になるかもしれない」と案じて、わざと時間を置いてからお見舞いに来てくれたのです。
「そろそろ落ち着いたころかな?」と思って足を運んでくれました。
そんな相手の優しい気遣いに気づくことです。
こういうときの釈明のセリフは「仕事が忙しくて」「なかなか時間が取れなくて」が定番です。
もちろん上手な嘘であり、あなたに余計な心配させないための配慮です。
遅くなったとしても、わざわざ時間を割いてお見舞いに足を運んでくれるのがありがたいことです。
すぐお見舞いに来てくれる人も優しいですが、時間が経ってからお見舞いに来てくれる人も優しいのです。