執筆者:水口貴博

冠婚葬祭の30のマナー

19

不幸を連想させる花は、お見舞いに不向き。

不幸を連想させる花は、お見舞いに不向き。 | 冠婚葬祭の30のマナー

次の花は、お見舞いには不適切とされています。

「美しいかどうか」を基準に考えるのではありません。

「不幸を連想させるかどうか」を基準に考えるのです。

まず「根づく」という意味のある植木鉢の花は、持っていってはいけない花の代表です。

しかし、そのほかにもタブーとされる花があります。

注意をして、持っていかないようにしましょう。

  • キク
  • ツバキ
  • バラ
  • ユリ
  • シクラメン

まず、キクは「仏花」とされています。

葬式に使われる花として有名です。

もうおわかりですね。

キクの花を贈ってしまうと「早く亡くなってください」「成仏してください」という悪い縁起になります。

次にツバキです。

ツバキは枯れたときに、首の部分が落ちてしまいます。

枯れるときに花や首が落ちる花は「死」をイメージさせてしまい、病状回復を目指す患者には不向きです。

バラもタブーです。

真っ赤だからです。

赤色は「血」をイメージさせてしまい、患者の気分を悪くさせる恐れがあるからです。

特に手術前の患者には、赤い花は絶対にNGです。

バラだけでなく、血を連想させる真っ赤な花は、すべてNGと考えていいでしょう。

ユリは縁起が悪いとされる理由は「うつむいているから」です。

元気のない人間を表現しているようです。

うつむいている花は、見ているとこちらまで元気がなくなります。

お見舞いには不向きなのです。

シクラメンは、シ(死)ク(苦)ラメンというよくない響きが含まれているからです。

そのほか「香りの強い花」にも気をつけましょう。

病室には、ほかにも患者さんがいます。

アレルギーを持った患者さんもいることでしょう。

香りの強い花は、アレルギーを持つ患者さんの迷惑になるかもしれないからです。

上記のバラやユリがNGとされる理由も、香りの強い花だからという意味もあります。

冠婚葬祭のマナー(19)
  • お見舞いに避けたほうがいい花を、知っておく。
花選びには、花屋さんに頼るのが一番いい。

冠婚葬祭の30のマナー

  1. 結婚式で友人をなくす。
  2. 結婚が決まれば、早めに上司へ報告する。
  3. 新郎新婦より派手な格好をしない。
  4. 結婚披露宴でのスピーチでは、不幸話を避けること。
  5. 4万、9万、偶数は、結婚祝い金として送ってはいけない金額。
  6. お祝い金を、直接、現金で渡すのは厳禁。
  7. 式に出席しなくても、お祝い金を送るのがマナー。
  8. 招待された結婚式には、できるだけ出席する。
  9. 葬式のような弔事では、露出の少ない黒い服装にする。
  10. 葬儀の場で、亡くなった理由を遺族に尋ねないこと。
  11. 葬儀にはお線香を用意する代わりに、香典を用意する。
  12. 御祝儀では「折り目のない新札」。
    不祝儀では「折り目の付いたお札」。
  13. 焼香の火は、口で息を吹きかけて消してはいけない。
  14. うっかり口にしてしまう忌み言葉。
    あなたは大丈夫ですか。
  15. 「忌み言葉」だけでなく「重ね言葉」にも気をつけよう。
  16. 慶事と弔事が重なった場合には、弔事を優先させる。
  17. お見舞いには、タイミングが重要。
  18. 鉢植えの花は、お見舞いに持っていってはいけない。
  19. 不幸を連想させる花は、お見舞いに不向き。
  20. 花選びには、花屋さんに頼るのが一番いい。
  21. 患者を元気づけられなければ、お見舞いは行かないほうがいい。
  22. お見舞いには、長居は禁物。
  23. 取引先から個人宛てに届いた品物は、一言上司に報告する。
  24. 夏にお中元を贈れば、年末にもお歳暮を贈り、水準も保つこと。
  25. あげていない相手からの贈り物の返事は、礼状でよい。
  26. 政治関係は、贈り物のやりとりをしてはいけない。
  27. プリント印刷だけの年賀状は、要注意。
  28. 返事の遅すぎる年賀状は、得より損をする。
  29. 栄転か左遷かわからないときには「ご就任祝い」として贈る。
  30. 喪中の人に「めでたい品物」を贈ってはいけないが「感謝の品物」は贈っていい。

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