次の花は、お見舞いには不適切とされています。
「美しいかどうか」を基準に考えるのではありません。
「不幸を連想させるかどうか」を基準に考えるのです。
まず「根づく」という意味のある植木鉢の花は、持っていってはいけない花の代表です。
しかし、そのほかにもタブーとされる花があります。
注意をして、持っていかないようにしましょう。
まず、キクは「仏花」とされています。
葬式に使われる花として有名です。
もうおわかりですね。
キクの花を贈ってしまうと「早く亡くなってください」「成仏してください」という悪い縁起になります。
次にツバキです。
ツバキは枯れたときに、首の部分が落ちてしまいます。
枯れるときに花や首が落ちる花は「死」をイメージさせてしまい、病状回復を目指す患者には不向きです。
バラもタブーです。
真っ赤だからです。
赤色は「血」をイメージさせてしまい、患者の気分を悪くさせる恐れがあるからです。
特に手術前の患者には、赤い花は絶対にNGです。
バラだけでなく、血を連想させる真っ赤な花は、すべてNGと考えていいでしょう。
ユリは縁起が悪いとされる理由は「うつむいているから」です。
元気のない人間を表現しているようです。
うつむいている花は、見ているとこちらまで元気がなくなります。
お見舞いには不向きなのです。
シクラメンは、シ(死)ク(苦)ラメンというよくない響きが含まれているからです。
そのほか「香りの強い花」にも気をつけましょう。
病室には、ほかにも患者さんがいます。
アレルギーを持った患者さんもいることでしょう。
香りの強い花は、アレルギーを持つ患者さんの迷惑になるかもしれないからです。
上記のバラやユリがNGとされる理由も、香りの強い花だからという意味もあります。