執筆者:水口貴博

冠婚葬祭の30のマナー

15

「忌み言葉」だけでなく「重ね言葉」にも気をつけよう。

「忌み言葉」だけでなく「重ね言葉」にも気をつけよう。 | 冠婚葬祭の30のマナー

冠婚葬祭で使ってはいけない言葉の代表に「忌み言葉」があります。

しかし、使ってはいけないのは、忌み言葉だけではなく、もう1つ大切な言葉もあります。

「重ね言葉」です。

「重ねる」というのは「繰り返される」という意味を持ちます。

慶事(結婚)においても、弔事(葬式)においても、繰り返されるということはよくありません。

重ね言葉も、冠婚葬祭では使わないことがマナーになっています。

しかし、忌み言葉と同じように、重ね言葉も普段から使っている言葉が多いため、難しいところです。

たとえば「返す返す」という言葉です。

「返す」という言葉が、二重に繰り返されていますので、重ね言葉です。

結婚が繰り返されるということは、離婚をするということです。

死別が繰り返されるということも、よくありません。

葬式では「返す返すも残念です」と遺族に対して、うっかり使いそうになりますね。

つい自然と使いそうになりますから、注意しましょう。

またこのほかにもこれらはすべて同じ言葉を重ねているので、注意です。

「ますます」

「しばしば」

「またまた」

「いよいよ」

「再三」

「これくらいいいじゃないか」と思われる言葉もありますね。

しかし、気にする人もいますから、気をつけましょう。

冠婚葬祭のマナー(15)
  • 繰り返される「重ね言葉」にも、注意する。
慶事と弔事が重なった場合には、弔事を優先させる。

冠婚葬祭の30のマナー

  1. 結婚式で友人をなくす。
  2. 結婚が決まれば、早めに上司へ報告する。
  3. 新郎新婦より派手な格好をしない。
  4. 結婚披露宴でのスピーチでは、不幸話を避けること。
  5. 4万、9万、偶数は、結婚祝い金として送ってはいけない金額。
  6. お祝い金を、直接、現金で渡すのは厳禁。
  7. 式に出席しなくても、お祝い金を送るのがマナー。
  8. 招待された結婚式には、できるだけ出席する。
  9. 葬式のような弔事では、露出の少ない黒い服装にする。
  10. 葬儀の場で、亡くなった理由を遺族に尋ねないこと。
  11. 葬儀にはお線香を用意する代わりに、香典を用意する。
  12. 御祝儀では「折り目のない新札」。
    不祝儀では「折り目の付いたお札」。
  13. 焼香の火は、口で息を吹きかけて消してはいけない。
  14. うっかり口にしてしまう忌み言葉。
    あなたは大丈夫ですか。
  15. 「忌み言葉」だけでなく「重ね言葉」にも気をつけよう。
  16. 慶事と弔事が重なった場合には、弔事を優先させる。
  17. お見舞いには、タイミングが重要。
  18. 鉢植えの花は、お見舞いに持っていってはいけない。
  19. 不幸を連想させる花は、お見舞いに不向き。
  20. 花選びには、花屋さんに頼るのが一番いい。
  21. 患者を元気づけられなければ、お見舞いは行かないほうがいい。
  22. お見舞いには、長居は禁物。
  23. 取引先から個人宛てに届いた品物は、一言上司に報告する。
  24. 夏にお中元を贈れば、年末にもお歳暮を贈り、水準も保つこと。
  25. あげていない相手からの贈り物の返事は、礼状でよい。
  26. 政治関係は、贈り物のやりとりをしてはいけない。
  27. プリント印刷だけの年賀状は、要注意。
  28. 返事の遅すぎる年賀状は、得より損をする。
  29. 栄転か左遷かわからないときには「ご就任祝い」として贈る。
  30. 喪中の人に「めでたい品物」を贈ってはいけないが「感謝の品物」は贈っていい。

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