執筆者:水口貴博

冠婚葬祭の30のマナー

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焼香の火は、口で息を吹きかけて消してはいけない。

焼香の火は、口で息を吹きかけて消してはいけない。 | 冠婚葬祭の30のマナー

結婚式は、基本的なマナーさえ守っていれば、比較的難しいことはありません。

結婚式は、基本的に「見ているだけ」だからです。

よほどのマナー違反でないかぎりは、新郎新婦に迷惑はかかりません。

しかし、不祝儀ではそうはいかないのです。

特に、マナーに注意が必要なのは「祝儀」より「不祝儀」です。

葬儀では、参列者が献花をしたり、焼香をしたりと、体を動かす動作が多いものです。

それもちょっとした動作に大きな意味があり、あらかじめ知っておかなければ、ついやってしまいがちなマナーさえあります。

その筆頭に挙げられるのが「焼香の際に火を消すときのマナー」です。

亡くなった死者を弔うため、焼香します。

焼香には「粉末の線香(抹香)をつまんで行う形式」と「棒の線香を立てて行う形式」の2種類があります。

問題は「棒の線香を立てて行う形式」の際です。

私たちは普段、小さな火なら、口で息を吹きかけて消そうとします。

またそれが癖になっています。

癖になっているせいもあり、焼香の火を口で息を吹きかけて消そうとする人がいます。

これはよくありません。

「火を消す動作」は、息を吹きかけて消すのが普通ですが、不祝儀ではしてはいけません。

人の口から吐く息はけがれているため、仏様に向けてはいけない意味があるからです。

私も子どものころは、このマナーを知らず、よく親から叱られていました。

やってはいけないと聞かされると、余計にやりたくなってしまった子ども心を覚えています。

では、どう消すのかというと「手であおいで消す」のです。

手であおいでも風が弱いですから、火を消しにくいものです。

火をつける際に、あらかじめ火が大きくなりすぎないように注意が必要です。

うっかり犯してしまいがちなこのマナーを、しっかり守れるようになりましょう。

冠婚葬祭のマナー(13)
  • 焼香の火を、口で消さないようにする。
うっかり口にしてしまう忌み言葉。
あなたは大丈夫ですか。

冠婚葬祭の30のマナー

  1. 結婚式で友人をなくす。
  2. 結婚が決まれば、早めに上司へ報告する。
  3. 新郎新婦より派手な格好をしない。
  4. 結婚披露宴でのスピーチでは、不幸話を避けること。
  5. 4万、9万、偶数は、結婚祝い金として送ってはいけない金額。
  6. お祝い金を、直接、現金で渡すのは厳禁。
  7. 式に出席しなくても、お祝い金を送るのがマナー。
  8. 招待された結婚式には、できるだけ出席する。
  9. 葬式のような弔事では、露出の少ない黒い服装にする。
  10. 葬儀の場で、亡くなった理由を遺族に尋ねないこと。
  11. 葬儀にはお線香を用意する代わりに、香典を用意する。
  12. 御祝儀では「折り目のない新札」。
    不祝儀では「折り目の付いたお札」。
  13. 焼香の火は、口で息を吹きかけて消してはいけない。
  14. うっかり口にしてしまう忌み言葉。
    あなたは大丈夫ですか。
  15. 「忌み言葉」だけでなく「重ね言葉」にも気をつけよう。
  16. 慶事と弔事が重なった場合には、弔事を優先させる。
  17. お見舞いには、タイミングが重要。
  18. 鉢植えの花は、お見舞いに持っていってはいけない。
  19. 不幸を連想させる花は、お見舞いに不向き。
  20. 花選びには、花屋さんに頼るのが一番いい。
  21. 患者を元気づけられなければ、お見舞いは行かないほうがいい。
  22. お見舞いには、長居は禁物。
  23. 取引先から個人宛てに届いた品物は、一言上司に報告する。
  24. 夏にお中元を贈れば、年末にもお歳暮を贈り、水準も保つこと。
  25. あげていない相手からの贈り物の返事は、礼状でよい。
  26. 政治関係は、贈り物のやりとりをしてはいけない。
  27. プリント印刷だけの年賀状は、要注意。
  28. 返事の遅すぎる年賀状は、得より損をする。
  29. 栄転か左遷かわからないときには「ご就任祝い」として贈る。
  30. 喪中の人に「めでたい品物」を贈ってはいけないが「感謝の品物」は贈っていい。

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