御祝儀と不祝儀では、お札の扱い方に少し注意が必要です。
結婚式のような御祝儀では、お祝い金は「折り目のない新札」が基本です。
しわも折り目もないお札のように、まっすぐな気持ちで新しい門出をスタートしてほしい気持ちが込められているからです。
逆を言えば、葬式のような不祝儀では、香典は「折り目の付いたお札」が基本になります。
「香典には新札を入れてはいけない」というマナーがあります。
「突然の訃報連絡のため手持ちのお札しか用意できない」というニュアンスを折り目のあるお札に、込められているからです。
私たちが普段お財布に入れているお札は、どれも折り目の付いたお札ですね。
もし、新札を入れてしまえば「死ぬことがわかっていたので、あらかじめ用意していた」という失礼なニュアンスになります。
人によっては新札でもいいという考えの人もいますが、やはり年配者はまだまだ気にしている人が多いです。
特に不祝儀のような悲しいことでは、ささいなマナー違反も気になるものです。
もし手持ちのお金が新札しかなければ、自分でわざと新札を折って、折り目をつけましょう。
細かなマナーですが、ここまでできてこそ社会人です。