新しい物を1つ手に入れたら、古い物を1つ捨ててしまうことを習慣にしておきましょう。
部屋の中に新しく仕入れる物があれば、代わりに何かを出すことです。
人間でいう新陳代謝です。
新しい物と古い物とが入れ替わるから、鮮度を一定に保てます。
「でも、古い物には愛着があるから、なかなか捨てられない」
たしかに愛着がある物は捨てにくいものです。
愛着のある古い物まですぐ捨てろと言っているわけではありません。
手に入れた物の中でも、特にお気に入りの物はメンテナンスをして、長く使い続けるといいでしょう。
そのほうが、物にも喜ばれるはずです。
しかし「長く使い続ける」だけであって「永遠」になってはいけません。
どんなにお気に入りでも、何度も洗濯をしていれば、布は薄くなり、色あせてきます。
古い道具も、手入れをして長持ちさせることはできますが、さびたり古くなったりなど、調子が悪くなり限界がやってきます。
何かを修理したいのに、壊れかけた道具で治そうとした結果、余計に壊してしまうこともあるでしょう。
いくら愛着があるとはいえ、限界を超えてまで無理に使い続けると、一転して生活は不便になります。
古い物の価値は認めながらも、限界が来れば、潔く別れを決断する勇気が必要です。
執着を捨て、新しい物を迎え入れるのです。
もし、古い物を捨てられずに執着し続けていると、部屋の中が古い物ばかりになります。
客観的にはごみを出していないように見えますが、主観的にはごみをためているばかりになる。
新しい物を入れれば、古い物を捨てるというルールをあらかじめ心に留めておくことです。
新しい物を1つ買えば、古い物を1つ捨てるというサイクルを作っておきましょう。
それが「新生活を迎える」ということです。
古い物には「ありがとうございました」と言ってお別れです。
古い物は素晴らしい日々の思い出をありがとうと感謝を込めつつ、お別れをするのです。
新しい物のほうが物として新鮮で美しく、使ったときの心の状態を上向きにさせてくれます。