「食欲があるから食べる」
「食欲がないから食べない」
もちろんそれはそれでいいのです。
食欲があるときは食べたいと思います。
食欲がなければ食べたいと思いません。
別におかしなことではなく、普通のことであり当たり前のことですね。
しかし、ちょっとここで常識を疑ってみてほしい。
それは思い込みかもしれません。
食欲がないだけで食べないのはもったいないことです。
食欲がなくても食べてみてください。
たくさん食べる必要はありません。
少しでいいのです。
一口食べると、口の中においしい味が広がります。
「うまい! おいしい! 素晴らしい!」
食べることで快感と感動が得られ、すぐ幸せ気分になれるでしょう。
すると、どうでしょう。
食欲が湧いてくるのです。
さっきまでなかったはずの食欲がむくむく湧いてくるようになります。
「そんなばかな」と思うかもしれませんが、過去の自分を振り返ってみてください。
「食欲はなかったものの、一口食べると止まらなくなった」
「『もう一口だけ、もう一口だけ』が繰り返され、気づけば食べきってしまった」
そんな不思議体験を経験したことがあるはずです。
人間は不思議な生き物です。
たとえば、食欲がなくても、甘いものであれば食べられるのではないでしょうか。
一口食べた瞬間、口の中に甘みが広がります。
たった一口で幸せな気持ちになれるのですから、甘いものの力は侮れません。
「食欲はないが、甘いものなら食べられる」という、ちょっと矛盾した感覚が私たちの中にあります。
食欲が湧いたから食べるのではありません。
食べるから食欲が湧くのです。
頭を柔らかくして、新しい食パターンにチャレンジしてみてください。
食欲がないから食べないのもいいですが、そこに隠れた可能性にも気づいてください。
食欲は、食べているうちに湧いてくるものです。
「食欲がない。おなかがすいていない。よし、何か食べてみよう!」
これでいいのです。