部屋の中のごみを捨てないと、最後にはどうなるのでしょうか。
最後には部屋の住人が、ごみそのものになります。
もともと自分の部屋であった場所も、ごみが多くなり部屋中に散らばりすぎてくると、もはや自分の部屋ではありません。
部屋が、1つの「ごみ場」と化してしまいます。
部屋がごみたちに乗っ取られ、ごみ捨て場そのものへと変わるのです。
実際に部屋を片付けない人は、世の中に本当に存在します。
私は以前に出会った友人に、ごみを捨てない人がいました。
部屋にあるのはごみだけで、まさに足の踏み場がありません。
噂には聞いていましたが、実際に自分の目で確かめると本当に驚きでした。
食べかけのお菓子やポテトチップのカラの袋があり、洗濯物はたたまれておらず、雑誌や新聞が部屋中に散らばっていました。
あまりの惨劇に私が「すごいね」と言うと、友人が「褒めているの。侮辱しているの」と言ってきたほどです。
まさに「ごみが住んでいる部屋」になっていました。
その友人はよくゴキブリが出るといって悩んでいましたが、それも当然です。
部屋に住んでいる主役が人間ではなくごみなら、やってくる友人も人間より虫たちです。
部屋に住んでいれば友人が遊びに来るように、ごみたちが住んでいれば虫たちが遊びにやってくるのも当たり前なのです。
特に一人暮らしをしている人には、日頃からどれだけごみ捨てができるかが部屋のきれいさのポイントになります。
もちろん整理整頓も大切ですが、それ以上にまずごみを部屋の外に追い出すことです。
まずきれいの根底はごみを外に追い出すことにあり、その後に整理整頓がくるのです。