執筆者:水口貴博

物を持たない30のシンプル生活

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「いつか使うかもしれない物」に限って、一生使うことはない。

「いつか使うかもしれない物」に限って、一生使うことはない。 | 物を持たない30のシンプル生活

「いつか使うかもしれない」

「今は使わないけど、とりあえず取っておこう」

あなたの生活の中には、きっとこんな物がたくさんあるのではないですか。

今は使うことも機会もなくてまったく必要もないけれど、もしかしたらいつか使うかもしれないという物です。

こうした「いつか使うかもしれない物」も、あなたがごみと気づいていないごみの1つです。

「いつか使うときが来るかもしれない」ということは、実際には一生来ないということも考えられます。

そんな「いつ使うかわからない物」をずっと部屋の中にため込んでいると、あなたの部屋は倉庫になります。

自分の部屋は生活をするところであって、倉庫ではないのです。

いらない物ほどいつもは使わない物です。

だからとはいえ完全に不必要というわけでもなく、これほど捨てにくい物もありません。

捨てられないからとため込んでいると、部屋の中が「いつか使うかもしれない物」だらけになり、自分の部屋なのに倉庫になります。

ゆっくりたまっていくだけに気づきにくく、これも危ない状態です。

たとえば、本です。

本は1回読んでしまえばもう二度と読むことはありません。

「もしかしたらいつか読むかもしれないから取っておこう」

こう思って本棚にはたくさんの本がどんどん増えます。

私は、日頃から本を読む習慣があります。

昔は本棚を買って、読んだ本から「いつかまた読むかもしれない」と思い、本棚に並べていました。

しかし、不思議なことに本棚に並べられている本をもう一度手に取り、読み直すということは全然ありませんでした。

そのうえ、日頃から本を読んでいるものですから、いつしか本棚は入りきらないほどパンパンになってしまいました。

そこでまた新しい本棚を買って、読んだ本から「いつかまた読むかもしれない」と思い本棚に並べ続けていきます。

しかし、やはりもう一度読むことはありません。

これが何度も何度も繰り返され、最後には私の部屋は図書館のような状態になっていました。

友人が「何か面白い本ない?」とレンタルしに来るありさまです。

私の部屋は、もはや図書館というわけです。

「いつか読むかもしれない本たち」のおかげで、自分の部屋が本の倉庫状態になっていました。

これは当時私が22歳だったころの話です。

こんな経験を通じて「いつか使うかもしれない物はいらない物だな」と痛感しました。

「このままでは私の部屋は、本で埋まってしまう」

そう危険を感じ、私はある日、本棚にあった500冊ほどの本を突然すべて捨てることを決意しました。

一度に500冊捨てる経験もなかなかありません。

しかし、部屋の中はすっきりし、本の倉庫になっていた部屋が本来のあるべき「私の部屋」に戻った瞬間です。

これは本だけに限らず、あらゆることに通じる話です。

あなたの部屋の中にもありませんか「いつか使うかもしれない物」。

それは一生使うことはありません。

万が一にも必要になったときがくれば、そのときにまた買えばいい。

買うのが高ければ、レンタルをする方法もあります。

いつ使うかもわからない物を部屋に置いていると、無駄な物にスペースをとられます。

自分の部屋にするためにも「いつか使うかもしれない物」で倉庫部屋にしてはいけないのです。

物を持たないシンプル生活(4)
  • 「いつか使うかもしれない物」も、捨ててしまう。
ほとんどの物はレンタルできる。
個人があえて持つ必要はない。

物を持たない30のシンプル生活

  1. ごみを捨てると、生活が向上する。
  2. 本人がごみだと気づいていないごみがある。
  3. 「誰かにあげることができないか」と、考えてみる。
  4. 「いつか使うかもしれない物」に限って、一生使うことはない。
  5. ほとんどの物はレンタルできる。
    個人があえて持つ必要はない。
  6. ブランドばかりをたくさん持とうとするのは、自信のなさの表れ。
  7. 物に囲まれすぎてしまうと、人間ではなくなってしまう。
  8. 一番の物だけを持てばいい。
  9. 一番の物だけは、複数持つことが許される。
  10. 整理整頓の基本は、机の上から。
  11. 「使うか使わないか」を基準に考えよう。
  12. 友人が持っている物を、わざわざ持つ必要はない。
  13. 100パーセントの収納が、100点の収納ではない。
  14. 手紙や年賀状は、捨ててもいい。
  15. 捨てるときの心の痛みは、勉強代だと考えよう。
  16. 中途半端な物は、出番も中途半端。
  17. 物を捨てないと、集中ができない。
  18. 1つが捨てられなくても、まとめてなら捨てることができる。
  19. 記念品は、心にしまう。
    わざわざ部屋に残さない。
  20. ごみ捨てをしないと、ごみが部屋の住人になってしまう。
  21. 自分らしい部屋にするなら、模様替えや装飾よりごみ捨て。
  22. 他人に捨ててもらうと、捨てられる。
  23. 自分が必要だと思い込んでいるだけ。
    なくなっても困らない。
  24. 「借りること」を前提に生活すれば、必ず部屋はすっきりする。
  25. 旅先で買えるものを、わざわざ持たない。
  26. 使わないのにもらうことは、ごみをもらっているということ。
  27. 貧乏性は、病気と言ってもいい。
  28. 新しい物を買ったら、古い物は捨てよう。
  29. 捨てる力を身につけると、置く場所と捜す時間を節約できる。
  30. 最後に残った物が、本当に必要な物。

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