「ただいま。ああ、今日も疲れたなあ」
飼い主が外出先から帰って、ソファーでまったりくつろぎます。
そんなとき、猫が近寄ってきて、飼い主に体をこすりつけることがありませんか。
このときの猫のしぐさが、かわいらしいです。
飼い主の帰りを待ちわびて、甘えているのかなと思いますね。
甘えたり遊びの催促をしたりしている場合もありますが、体をこすりつけるしぐさが見られる場合は、少し事情が異なるようです。
これは、飼い主に甘えているのではなく、においをつけようとしています。
猫は自分と同じにおいがするものを好みます。
自分の縄張りには、当然自分のにおいがついていますが、外出から帰ってきた飼い主には、知らないにおいがついています。
知らないにおいがあると「自分の縄張りに侵入者がいる」と思います。
違和感を覚え、落ち着きません。
そのため、気分を落ち着かせようと飼い主に体をこすりつけ、自分のにおいをつけようとします。
お風呂上がりの場合にも、猫がすりすりしてくることが多いですが、これも同じ理由です。
ほとんどの飼い主は、猫が甘えているものだと勘違いして、抱いて遊び相手をしますが、これがちょうどいい具合になります。
猫と触れ合うことで、飼い主ににおいがつくことになり、猫も自分の欲求が達成できるのです。