ミスが起こりやすいタイミングの1つ。
それは「普段と違ったパターンのとき」です。
私たちの仕事は、パターン化されていることが大半です。
ルーティンワークはもちろんですが、日々の一般業務についても繰り返しのパターンが多く見られます。
最初は不慣れでたどたどしくても、何度も同じことを繰り返しているうちにだんだん慣れていきます。
そのうち考えなくても自然と体が動くようになります。
素早く正確にこなせるようになり、ストレスも小さくなります。
「いつもの仕事」という感覚になって、涼しい顔で取り組めるようになるでしょう。
そんな中あるとき事情があって、いつもと違ったパターンになることがあります。
新しい手順が追加になったり一部の手順が省略されたりなど、パターンの一部を変えて対応しなければいけない状況です。
ミスが起こりやすいのは、このときです。
いつもの癖で体が動いてしまったり普段と違った手順に混乱したりして、ミスが起こりやすくなるのです。
まさに「うっかり」が起こります。
ミスをしても気づかず、そのまま放置になることも少なくありません。
時間が経過していくにつれて悪影響が拡大していき、気づいたときには大ごとになっているのです。
いつもと違ったパターンになるときは、自分に対して注意喚起を促してください。
普段と違ったパターンをするときは、自分でもぴんとわかるはずです。
自発的に気持ちを引き締め、注意ランプをともしておくことです。
勝手に体が動きそうになっても意識して抑えるようにします。
意識的に仕事のスピードを落とし、一つ一つの手順に注意を向けるようにします。
チェックシートを使ったり、ダブルチェックや指さしチェックを入念に行ったりします。
「普段と違ったパターン=ミスが起こりやすい」を法則として覚えておくことです。
自然と勘が働くようにしておきたい。
経験上すでにわかっている人もいるかもしれませんが、あらためて意識して心にしっかり刻んでおきましょう。
「ミスが起こりやすいタイミング」とわかっているだけでもミスの防止につながります。