あるとき、自分の長所や得意に気づくことがあります。
「自分の強みがわかった。適性を発見できた。魅力がわかった」ということです。
秀でているところが見つかれば、さぞ嬉しくなるでしょう。
強みは魅力に変わりやすい。
適正のあることは、小さな努力で伸びやすい。
中途半端に伸ばすのではなく、徹底的に伸ばしていきましょう。
どんどん能力を伸ばしていけば、大きな強みになり、自信につながります。
長所や得意を伸ばしていけば、いずれ大きな武器として役立つでしょう。
長所や得意は、才能の芽。
トレーニングを重ねることで、ますます強力な武器になるでしょう。
人生を変えるほど、卓越した才能に化ける可能性もゼロではありません。
一方、逆のパターンもあります。
あるとき、自分の短所や苦手に気づくことがあります。
「自分の弱点がわかった。苦手分野を発見した。醜いところがわかった」ということです。
劣っているところが見つかっても、落ち込む必要はありません。
短所や苦手がわかっても喜びましょう。
短所や苦手の発見は、スムーズな人生を送るためのヒントになるからです。
短所や苦手がわかれば、必要な対策を打ちやすくなります。
減らすのもよし。
避けるのもよし。
任せるのもよし。
「自分はこれが不向き」と、はっきり自覚できます。
短所や苦手があると、人生の選択肢は狭くなりますが、悪いことではありません。
マイナス面ではなく、プラス面を見てください。
選択肢が絞られるため「選択しやすくなる」というメリットが得られます。
「うまくできない自分は情けない」と思う必要はありません。
自分だけうまくできないと恥ずかしく思うかもしれませんが、比べる癖はよくありません。
そもそもすべてを完璧にできる人はいません。
自分だけできないことがあっても、別におかしなことではありません。
より自分らしい選択をする材料が見つかったのですから、喜んでいいことなのです。
選択肢はさまざまですが、選択肢がたくさんあったところで、同時にすべては選べません。
時間もお金も限られています。
選択肢を選ぶときは、1つが基本です。
多くても、2つや3つが限界でしょう。
生き方にも同じことが言えます。
人によって生き方はさまざまですが、生きる道がどれだけたくさんあったところで、選ぶ道は1つだけです。
両方の道を選ぶと、どちらも中途半端になり、共倒れになるでしょう。
「選択肢が減る」と考えるのではありません。
「選択がしやすくなる」と考えましょう。
短所や苦手は「減らす」「避ける」「任せる」という方法で乗り越えていけばいいことです。
長所や得意がわかれば喜びましょう。
短所や苦手がわかっても喜びましょう。
どちらも価値のある発見なのです。