「あの人が、もう少し変わってくれたらよくなるのに」
こういうことを考えたことはありませんか。
時に社内では、目障りとなるような人物が存在します。
仕事の対応が悪い人であったり、態度が悪い人であったり、言葉遣いが悪い人であったりです。
つい、人に愚痴を言いたくなるときがあると思います。
そんなとき「あの人が、もう少し変わってくれたらよくなるのに」と考えてしまいますよね。
私も業務改善のために他人を変える努力をしたことがありますが、それは遠回りであり、間違いであることに気づきました。
仕事では、できるかぎり「強要」は禁止です。
他人を変えようと無理やり強要させても、ほとんどの場合、失敗に終わります。
誰かを変えようとすると、決まって反発が生まれ、嫌われ、決断力が失われます。
他人を変えたいと思うなら、まず自分が変わろうとすることです。
自分が変わることで、問題が改善されないかと考えてみましょう。
そのほうが、速攻性があり、なにより自分の成長にもなります。
仕事の遅い同僚がいれば、反面教師にして「自分はこうしないように気をつけよう」と考え、成長につなげます。
電話対応が下手な人がいれば、自分が代わりに電話対応を担当し、その人にはほかの得意な分野を担当してもらいます。
誰かが失敗をすれば「自分もこれには気をつけよう」と気づけます。
態度の悪い人がいれば、そんな人とでもうまくやっていけるよう自分から対応の仕方を変えます。
「簡単に言うけど、実際は、そううまくいくものじゃないよ」と思っているのではないでしょうか。
たしかに実際にはそううまくいくものではありません。
自分を変えるのはなかなか一筋縄ではいきませんが、時間はかかっても、挑戦していただきたい。
人間は異物が体内に入ることで、免疫力が高められ、力をつけます。
異物が入っても、それでも健康を保つことができているのは免疫力をつけることができたからです。
異物を体内に入らせないようにすればいいことですが、現実にはなかなかそれは難しい。
だから自分に力をつけて、万が一、異物が入っても対応できるように、自分を変化させ免疫力をつけ、成長に変えるのです。
相手を変えるのではなく、自分が変わることです。
異物を混入させないようにするより、いつ入ってきても対応できる力をつけておくことです。
そのために、邪魔者は、自分の向上につながる存在と考えることです。