不安は、たいてい一度も経験したことがない仕事に対して発生します。
どういう感じで進めるのか、どのくらいの力を入れて作業をすればいいのか。
こうしたことがもやもやするばかりで、具体的にわかりません。
不安になるのです。
最低限の準備もしっかりできているけれど、不安で仕方ないときには、もう考えすぎず一度体当たりをすればいいのです。
一度でも経験すると「なんだ。こういうことだったのか。こうすればいいのね」ということがすぐ理解できます。
「百聞は一見にしかず」という言葉があるように、百回聞くより、実際に一度見ればわかるのです。
何度も不安を繰り返し、想像するくらいなら、実際に一度体験すればわかることです。
私も初めて経験する仕事を対応するときには、100パーセントの状態で向かうことはありません。
いえ、100パーセントの状態で向かうことは、そもそもできないのです。
「なんとなくイメージはできるけど、実際はどうなんだろう」
これが正直なところです。
事前に資料に目を通していても、写真を見ても、練習をしても、実際がどうであるのかは、経験してみないとわからないのです。
「初めての仕事を100パーセントの状態になって」というのは、きれい事です。
現実には、そううまくいくものではありません。
初めての仕事に対しては、できるだけの準備だけをすれば、後は不安になってもいいから一度経験することです。