私はアメリカ留学時代、3年半、いたにもかかわらず、車は買いませんでした。
車を買わなかった理由は、友人からの話を聞いたことが影響しています。
車を持つと、生活はどう変わるのかなと想像を膨らませました。
まず頼りにしたのは、マスメディアからの情報でした。
しかし、新聞や雑誌などの情報は、買い手に都合のいいメリットばかりが書かれていて、デメリットにはあまり触れられていません。
やはり売れるようにしたいから、都合の悪い話はあまり出てこないのです。
そういうときに頼りになるのが、体験している友人からの話です。
幸い、私の知り合いには、学生で車を持っている友人が何人かいました。
もちろん「車は便利だ」という話もありましたが、逆に大変だという話のほうに興味がありました。
当時、車を持っている友人で、車にまつわるトラブルのない人がいませんでした。
初期不良、事故、維持費の問題など、苦労している話をよく聞かされていたためです。
そういうデメリットを惜しみなく教えてくれたことに、感謝です。
欲しい気持ちはあったのですが、苦労した話を聞いているうちに、学生時代に車を買うことは不要だと思ったのです。
メリットとデメリットの両方を知ったうえで、総合的に判断できるようになります。
その結果、学生の私にとって車を持つことは、学問の妨げになる可能性が高いと判断しました。
いろいろな友人からの話を聞いていると、より正確に判断する材料になります。
車でお金を使うくらいなら、コンピューターや本など、自分の好きな分野にお金を投資したいと思いました。
親から留学をさせてもらっているため、迷惑もかけられません。
友人の愚痴の話や失敗談は、貴重な情報です。
マスメディアからの情報より、はるかに信頼できます。
いつも、ありがたく聞かせてもらっています。
真剣な表情で語ってくれると、よく伝わってきます。
話している本人は「暗い話ばかりでごめんね」と言いますが、そんなことはありません。
「貴重なお話を聞かせてくれて、ありがとう」と、感謝しています。
話を交えるうちに、友人との交友も深まります。
豊富なコミュニケーションが、人生のトラブル回避するばかりでなく、ショートカットにも役立つのです。