意外に時間を使っているときがあります。
「迷い時間」です。
迷っている時間は、積み重なると、かなりの時間になります。
今日の予定がはっきりせず、どうしようか迷っているときは、お約束の法則があります。
たいてい、どちらでもいいのです。
迷っているということは、比べていることが似ている証拠です。
判断がつかないほど似ているのですから、どちらでも大差ありません。
思い切ってさっと決めてしまうことで、時間を短縮させることができ、次へのステップが踏みやすくなります。
私は小さいころ、母と一緒に買い物に行っていました。
お菓子を買ってもらえるからです。
お菓子を買ってもらうときには、どれにしようかと、よく迷っていました。
「どれにしようかな」と、うなって考え込む時間が長いときがあります。
お菓子は、どれもおいしそうです。
なかなか決められません。
「少しでもおいしいものを」と考えると、なかなか決断できないのです。
今、冷静になって考えると、迷うくらいどれもおいしいなら、どれでもいいのです。
子どものときは、お菓子に付いている「おまけ」が重要です。
子どもの楽しみは、おまけに左右されます。
箱の中におまけが入っているお菓子を買うとき、同じおまけが出てくると「してやられた」という気持ちになります。
同じおまけが出ないように選びます。
同じおまけが出ないように選ぶとはいえ、箱の中を透視できるわけではありません。
つまり、わからないものは、わからないのです。
開けてからのお楽しみは、しっかり開けたときにあります。
そうこう迷っているうちに、いつの間にか、母は籠をレジに通し終わっていました。
悩んで選んでいた努力も、水の泡です。
迷い時間が積み重なるほど、不毛な時間ばかりが増えます。
迷えば迷うほど、考えがもつれるだけで、かえって正確な判断を妨げます。
直感で、さっと決断することです。
さっと決断すれば、さっと行動できます。
無駄な時間がなくなり、効率的なのです。