できる人は、リズムを大切にします。
リズムが崩れると、できることもできなくなります。
リズムをつけるから、気分転換もうまくいきます。
波を大切にするということです。
いったん波に乗ると、後は力を少し加えるだけでどんどん前に進みます。
たとえば、朝昼晩のリズムが崩れると、仕事の調子が狂います。
太陽が出ているときに寝てしまったら、寝つきが悪く、寝起きも悪くなります。
もし朝食を抜いてしまうと、脳のエネルギーであるブドウ糖が不足して頭が十分に働いてくれません。
朝食をしっかり取ることで、しっかり午前中の仕事ができます。
エンジンはガソリンが足りないと、動いてくれません。
朝食を取れば、脳にエネルギーがしっかり行き届き、頭の回転によい影響を与えます。
また昼食の後に頭を使う仕事をしようとしても、これは難しいことです。
食べた直後は、体の神経が胃に集中するために、頭はぼうっとします。
頭が働きにくい時間に、頭を使おうとしても、すでに胃が活動しているのです。
本当は昼食の後に軽く昼寝ができれば、理想的です。
昼食を取るタイミングを、お昼の12時から15時にずらして食べてしまっては、今度は夕食を取るタイミングがずれます。
朝昼晩の一定のリズムをしっかりすれば、毎日のリズムもしっかり整います。
週末にはしっかり休養を取ることで、たまった疲れを吐き出せ、1週間のリズムも整います。
無理はしないということです。
「無理をする」というのは、言い換えれば「リズムを崩す」ということです。
そのときはそれでもいいかもしれません。
しかし、後になり、ずれてしまった分の波は必ずやってきます。
どれほどリズムがきれいであるかは、本人がどれほど当たり前のことをしているかです。
きれいなリズムは、特別なことをしなくてもいいのです。
難しいことをする必要はありません。
当たり前のことを、徹底するだけでいいのです。
私は留学時代に、何人かのモデルの人と出会う機会がありました。
そのうちの1人と、仲良くなったことがあります。
その子は、スタイルがいい子でした。
ただ太っていないだけではなく、痩せてもいないのです。
モデルというのは、痩せすぎても困るらしいとのことです。
太りすぎず、痩せすぎず、これがモデルなのです。
その子と仲良くなって、一緒に遊びに出かけたり食事にいったりします。
一緒に食事をしても、食べる量も多すぎず少なすぎずと、普通です。
余った分は、テイクアウトして持ち帰ります。
「夕方に食べる」と言って、夕方になったらまた食べていました。
深夜に入る前には「もう寝るから」と言って、寝ます。
私はモデルの子は、小食で、食事に気を使う毎日なのかと思っていました。
しかし、その子は、本当に特別なことはしていません。
何かほかに秘密でもあるのかと思い「何か特別なことをしているの」と聞いてみました。
すると、意外にも「変わったことは何もしていないよ」と言われてしまいました。
出かけるときもすべてを車に頼らず、歩くときには歩きます。
結構距離があるときでも「大丈夫」と平気な顔をして歩きます。
そんなとき、気づきました。
その子は、当たり前のことを当たり前にしているだけです。
毎日の当たり前のリズムが、ほかの人よりいいのです。
きれいなリズムを描いています。
本人は「特に何もしていない」という感覚なのです。
「当たり前のことを当たり前にするだけでいいのか」と、当たり前の大切さをあらためて痛感しました。
体のバランスが崩れている人は、朝食を抜いている人に多く見られます。
そうでなくても、毎日の生活バランスを崩している人が多いはずです。
歩くのが、おっくうな人なのかもしれません。
当たり前のことを当たり前にしていないから、思うようにバランスを保てないのです。
単に、当たり前のことを当たり前にするだけでいいのです。
毎日の自分のリズムをきれいにするには、当たり前のことを徹底するだけでいいのです。