自己アピールは、自分を表現するために必要なことです。
自己アピールをしないと、相手にはあなたがどんな人なのかが伝わりません。
恥ずかしいといって隠していれば、誰も理解してくれません。
良い例が、面接です。
面接での自己アピールは、必須です。
しなければ、落とされます。
最初にどうしても抜けてならないのが、自分の本名を名乗ることです。
自分の姓と名をしっかり言えることが大切です。
本名を名乗ることさえできなければ、あなたの名前を覚えてもらうこともできません。
自己紹介がしっかりできていないと、社会に出てから人付き合いができなくなります。
社会に出てからのほうが、面接の連続です。
自己アピールがうますぎて困ることはありません。
鉄鋼王として知られるアンドリュー・カーネギーは、成功の要素として「相手の名前をしっかり覚えること」を挙げています。
名前を覚えるだけで、好印象になるでしょう。
自分の名前を名乗ることと同じくらい、相手の名前も大切にすることです。
私の友人に、名前で呼んでくれない人がいます。
いつも私のことを「ねえ、ちょっと」と呼びます。
私の名前は「ねえ、ちょっと」ではありません。
それを聞いて、私はいつもがっかりしてしまいます。
相手の名前を覚えるのが面倒だから、相手の名前を「ねえ、ちょっと」で統一しているのです。
ある女友達が、アメリカ人の彼氏に「honey(ハニー)」と呼ばれていました。
そのアメリカ人と知り合いでしたから詳しく話を聞いてみると、実はほかにも彼女がいました。
それも複数です。
付き合っている女性の名前すべてを覚えることが大変で「ハニー」という呼び名で統一して呼んでいるのだそうです。
「なるほど」と思いました。
女の子は、それに全然気づいていません。
アメリカでは彼女のことを「honey(ハニー)」「sweetie(スウィーティー)」「dear(ディアー)」と呼びます。
文化ですから、それでもいい。
ただ本当に相手のことを大切に思うなら、楽な呼び方は失礼です。
名前を漢字まで聞いてくれる人には、好感が持てます。
名前の漢字まで聞かれて、気を悪くする人はいません。
漢字まで聞かれて、気分よくなってくれる人はたくさんいます。
私は以前、本名を漢字までしっかり覚えてくれていた友人に、感激したことがあります。
その子が「貴博君の名前、漢字で書けるよ」と自慢げに言い、わざわざ書いて見せてくれただけなのですが、感激しました。
相手の名前を、フルネームと漢字まで覚えることができる人は、なかなかいるものではありません。
せいぜいよくて、名字を漢字で書けるくらいです。
それだけに余計に嬉しく感じてしまったのです。
私に対してそれだけ注意を払ってくれていることが、ぴんと伝わってくるのです。
それからというもの、人の名前はしっかり覚えようと強く思いました。
名前は覚えようとしないから、覚えられないだけです。
覚えようと意識すれば、しっかり頭に入ってきます。
相手の名前を覚えることは、上手な人付き合いにつながっていくのです。