私が小学生のころのことです。
習字大会で提出されているきれいな字に惚れて、ある女の子の印象がよくなった経験があります。
字がきれいだと、その子の身も心もきれいであるかのような印象を受けました。
実際、習字の字がきれいな人は、心が洗練されている人が多いと思いませんか。
あなたの周りにいるきれいな字を書ける人を思い出しましょう。
やはり字がきれいな人は、それに見合うようなしっかりした人が多いです。
難しい字を勉強して、書けるようになる必要はありません。
難しい字をたくさん書いていると、難しい人だと思われます。
難しい字を書けるようになるより、きれいな字を書けるようになることのほうが大切です。
手は、気が集まるところです。
文字を書くことは、考えや気持ちを伝えることであり、気合が必要です。
気合のある人ほど手に力が入り、字にも迫力が出てくるのです。
できる人の字は、きれいです。
特に一流の人ほど、字に迫力があります。
一流の社長、監督、スポーツ選手など、道を究めた人の字は、見るからに達筆です。
たとえ行書や草書で読めなくても「この人は、ほかの人とは違う」とわかります。
単なる字とはいえ、人の心や哲学が反映される部分です。
きれいな字には、人を魅了する力があるのです。