「才能」と聞くと、どんなイメージを浮かべるでしょうか。
突出したスキル、並外れた運動神経など、特別な能力をイメージするのではないでしょうか。
生まれつき絵や音楽が得意など、先天的な能力をイメージする人もいるでしょう。
もちろん優れた能力や先天的な能力も才能の1つですが、その限りではありません。
平凡なことであってもいいのです。
突出したスキルや並外れた運動神経がなくてもいい。
大切なのは「スピード」です。
いかに早くできるかです。
平凡でも圧倒的に早くできることなら、才能に値します。
漫画『ドラえもん』に登場するのび太君は「早く寝ること」が得意です。
横になると「3秒」で寝ることができます。
寝るのは誰でもできることですが、3秒で寝るのは誰でもできることではありません。
非常に難易度が高く、頑張ってできることではありません。
訓練をしても、さすがに3秒は厳しいでしょう。
だから才能です。
のび太君は、悩みやストレスがあっても平気です。
泣いたり落ち込んだりしても「3秒で寝る」という得意技で解決するので、すぐ立ち直れます。
のび太君がいつも元気なのは、3秒で寝ることができるスキルのおかげです。
難しいテクニックばかりではないのです。
複雑なことや難しいことを成し遂げる必要はありません。
自分ができることを振り返ったとき「平凡だけど圧倒的に早くできること」はありませんか。
もしあれば、それは才能です。
世界一の短時間でなくてもかまいません。
平均を大きく上回る早さであれば十分です。
武器として通用するので、堂々と胸を張ることです。
平凡でも圧倒的に早くできることなら、才能に値するのです。