いきなり大きな自信をつけようとするのは、注意が必要です。
自信は、身につけるプロセスによって、成り行きが大きく変わるからです。
もちろんすぐ大きな自信をつけることが不可能というわけではありません。
たとえば、いきなり高いレベルに挑んで達成できれば、短期間で大きな自信がつくでしょう。
「こんなに難しいことを達成できた」という実績によって自己評価が高まり、自信につながります。
「意外とやればできる」「自分はこんなにすごい人間だ」と思えるようになれば、自然と胸を張れるようになるでしょう。
しかし、実際のところ、いきなり大きな自信をつけるのは難しいのが現実です。
最初から高いレベルに挑むのは、失敗しに行くようなもの。
物事には、適切なレベルがあります。
自分の能力を大きく超えたレベルに挑んだところで、失敗するのは明らか。
よほどの運や偶然が重ならないかぎり、失敗するのが普通です。
むしろ最初から大きな自信を手に入れようとすると、挫折を招きやすくなるため、かえって自信を失いやすくなります。
自信を強化するどころか、喪失になっては笑えません。
では、どうするか。
自信は、少しずつ身につけていくのが最適です。
こつこつ経験を積んでいく。
少しずつ実績を積み重ねていく。
一つ一つ成功体験を積み重ねていく。
高いレベルに挑戦するなら「少し難しい」と感じる程度が適切です。
自信とは、成功体験の積み重ねによって得られるもの。
時間はかかりますが、最も確実に自信をつけていく方法です。
自信とは、小さな成功体験の集合体なのです。
自信は、目に見えないものですが、人生を左右する力があります。
少しずつレベルアップしていけば、不可能であったことも、いずれ達成できるようになっているでしょう。
「できるわけがない」と思っていたことが「できるに決まっている」と思えるようになるから、人間とは不思議です。
いきなり大きな自信をつけようとしないことです。
自信は、後から身についてきます。
自信とは、小さな成功体験の集合体であることを、忘れないでください。