「お金が欲しい」
資本主義の中で生きている私たちは、誰しも一度は考えることです。
たしかにお金は私たちが生きていくうえで避けては通れず、一生付き合わなければいけない存在です。
持っているお金の量に応じて、手に入れることができる衣食住が大きく変わり、それに応じて生活の豊かさも変わります。
しかし、生活の豊かさが、人生の豊かさに比例するかというと、そうではありません。
生活が豊かでも、心の中が乏しい人が大勢います。
そんな人に共通していることは、利益を求めてしまっていることです。
利益を追い求めて生きているため、たしかにお金は人並み以上に手に入れることができています。
幸せになるためには、お金がすべてだと信じ、そのお金のためにそれ以外を犠牲にします。
好きでもない仕事をいやいややったり、人を騙したりすると、自分らしくない生き方になります。
利益を第一に生きているために、お金を儲けられることを見つけると、自制心を失っているかのように飛びつきます。
お金を儲けるだけ儲けて、心の豊かさは変わらず、生活だけが豊かになります。
こういう人たちのサイクルに、お気づきですか。
生活の中に、自分が好きだと感じる要素がありません。
利益を第一に考えているために、好きなことが何なのかがわからなくなり、やりたいこともわからなくなってしまっているのです。
利益を追い求めた代償は、自分の好きなことができなくなってしまうことです。
お金こそがハッピーにさせてくれる救世主だと信じているため、お金以外のことには知らないふりになっているのです。
もちろん自分が「好きだ。面白い」と思うことにも知らないふりです。
お金のことだけに対しては必死になって飛びつきます。
本当は自分が好きだと感じることこそが心を豊かにさせてくれる救世主だというのに、それらには一切の興味を示しません。
自分の心に正直に生きていない人たちは、心を犠牲にし、自分の好きなことが何なのかさえわからなくなってしまっているのです。
利益というのは、自分の「好き」を貫いたときに初めて手に入れることができます。
それまでは本当にお金に羽がついているのかと思うほど飛んでいき、なかなかお金は貯まりません。
しかし、本人は好きなことをして楽しんでいるため、それだけで十分に幸せを感じているのです。